※画像は生成AIによるイメージです38歳、年収1000万円以上、清潔感もあり──こう聞くと「その人が婚活で苦戦するわけがない」と思われるかもしれません。ですが、条件のよさと、出会いがあるかどうかは、どうやら別の話のようです。
結婚そのものは、いま静かに増えています。厚生労働省の2025年人口動態統計月報年計(概数)によると、2025年の婚姻件数は48万9119組で、前年より4027組増えて2年連続の増加。出生数が10年連続で過去最少を更新するなかでの、数少ない増加項目です。
今回ご紹介するのは、結婚につながる恋のコンサルタント・山本早織さんが担当した、38歳男性の成婚エピソード。入会から6か月、お見合いはわずか7人でゴールインした彼が実践していたのは、驚くほど地味で、それでいて誰でも真似できることばかりでした。記事の後半では、この「6か月」という数字が日本の平均とどれだけ違うのかについても触れていきます。
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◆高収入の男性が6か月で成婚
皆さん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント、山本早織です。
38歳、年収1000万円以上、清潔感もあり。見た目も悪くない。
そんなユウスケさん(仮名)が「出会いがまったくなかった」と言って、結婚相談所に入会しました。そして、たった6か月で成婚したのです。
◆ただの“ラッキーマン”ではない
この話を聞いて、どう感じますか?
「スペック高い人でも婚活するんだ」
「結局、年収と見た目でしょ」
「運がよかっただけじゃないの?」
そのすべてが、半分正解で半分間違いです。
実はユウスケさんは、ただの“ラッキーマン”ではありませんでした。彼の婚活には、驚くほど地味で、それでいて誰でも真似できる“成功パターン”が詰まっていたのです。
今回は私もユウスケさんから学んだ成婚テクニックをすべてお伝えします。
◆ユウスケさんの成婚の決め手は…
ユウスケさんは、相談所に登録してから約半年で成婚されました。お見合いは7人。
成婚の決め手は、“準備力”と“誠実な本音のぶつけ合い”でした。彼は決して恋愛経験が豊富だったわけでも、特別にコミュニケーション能力が高いわけでもありません。実際過去の恋愛は2人。1人は浮気されて別れたという経験も持っていました。
「自分は恋愛に関しては少し臆病になっていて、やっぱり結婚ができる人と安心して恋愛をしたいので次にいいなと思った人とは結婚をしたいと思っています」
特別コミュニケーション能力が高いわけではないですが、だからこそ徹底した準備と、“無理のない誠実さ”で、最短距離を歩むことができたのです。
◆婚活のプロも驚く“無理のない誠実さ”
たとえば、お見合い前には相手のプロフィールをしっかり読み込み、会話のきっかけや話題の導線を複数用意して臨んでいました。その誠実さは驚くほどで、プロフィールに好きな映画などが書いてあれば、それを見てから挑んでいたそうです。
「そんなの面倒だ」と思った方もいるかもしれません。
ですが、婚活は“気軽な出会い”ではなく、“人生のパートナーを選ぶ場所”です。手を抜けば、その分だけご縁は遠のいてしまいます。
さらに彼の徹底した誠実さはお見合い時間にも現れていました。彼はあえてお見合い時間を50分以内に設定していました。「せっかく会ったんだから、長く話したほうが印象はいいのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
◆50分以内に設定したのは理にかなっている
しかし、実はこれは心理学的にも非常に理にかなっています。
“ピークエンドの法則”という理論によれば、人はある体験を“一番印象的な瞬間”と“終わり方”で記憶する傾向があるそうです。つまり、長々と話すよりも、「もう少し話したかった」と感じさせて終える方が、次につながる可能性が高くなるのです。
時間の確認の仕方も、時計を見るなどすると「つまらないのかな?」「早く切り上げたいのかな?」と相手に思わせてしまうと感じ、携帯をテーブルから隠れる膝の上におき、ふとした時に落とした目線で確認できるようにしていました。
そんな細やかな気遣いが散りばめられた行動も素晴らしかったのですが、お見合いの挨拶の後には必ず「なんでも聞いてください」と一言伝えていたのです。
◆“本音の会話”が成立した理由
成婚したお相手の女性はその言葉に安心してかなり踏み込んだ質問を投げかけてきました。
「子どもは何人ほしいですか?」
「夜勤もある仕事だけど、大丈夫ですか?」
この“本音の会話”が成立したのは、彼が最初に「何でも聞いてくださいね」と伝えていたからです。この一言が、相手にとっての“安心ゾーン”をつくり、素直な気持ちをぶつけられる空気を作っていたのです。
これは心理学で“心理的安全性”と呼ばれ、人間関係において非常に重要な土台となるものです。婚活でも、この安心感が関係性を一気に深めるきっかけになるのです。
◆成婚に結びついた5つのポイント
ユウスケさんように、婚活は“準備力”と“誠実さ”で結果が変わります。
・相手情報を丁寧に読み込む
・会話を戦略的に設計する
・お見合いは50分以内で余韻を残す
・安心して本音を話せる空気を作る
・気遣いを言葉より先に“行動”で示す
このすべての行動を出会った人に分け隔てなく行い続けたユウスケさんだからこそ10歳年下の理想の奥様とのご縁ができたと感じています。
あなたも、“準備する誠実さ”を、今日からはじめてみませんか?
<文/山本早織>
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◆■「6か月」は、どれくらい速いのか
最後に、ユウスケさんの6か月がどれほどの速さなのかを見てみます。国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査によると、過去5年間に結婚した初婚同士の夫婦の平均交際期間は4.3年。内訳を見ると、いわゆる恋愛結婚は4.9年、SNSやアプリなどネット経由で知り合った夫婦でも2.8年です。つまり日本の平均的なカップルは、出会ってから4年以上かけて結婚に至っている。入会から成婚まで6か月というのは、そのおよそ8分の1です。準備に時間をかけたぶん、総量では圧倒的な近道をしていたことになります。
同じ調査には、もうひとつ興味深い数字があります。夫婦が知り合ったきっかけのうち「見合い結婚」(見合いと結婚相談所の合計)は全体では9.0%で、ネット経由の13.6%に抜かれています。ところが、知り合った時点で妻が35歳以上だった夫婦に限ると、見合い結婚が約4割を占める。年齢が上がるほど、相談所というルートは例外ではなく主流に近づいていくのです。38歳のユウスケさんが結婚相談所を選んだのは、感覚ではなくデータの上でも理にかなった判断だったといえます。
山本さんが挙げていた「ピーク・エンドの法則」と「心理的安全性」は心理学や組織研究の分野で知られている考え方です。あらためて振り返ってみると、ユウスケさんの行動はこの二つの理論と見事に重なります。お見合いを50分で切り上げる判断から連想されるのは、前者の「ピーク・エンドの法則」。心理学者ダニエル・カーネマンらが1993年の実験で示したもので、人は体験の長さよりも、感情のピークと終わり方でその出来事を評価しやすい、という知見です。「なんでも聞いてください」の一言から思い浮かぶのは「心理的安全性」。ハーバード・ビジネススクールのエイミー・エドモンドソン教授が1999年、企業のチーム研究のなかで「対人リスクをとっても大丈夫だとメンバーが共有している状態」と定義した概念です。どちらも、お見合いを想定した理論ではありません。ただ、職場で人が本音を出せる条件と、初対面の相手が心を開く条件が、どこか似た形をしている。婚活が“気軽な出会い”ではなく“人生のパートナー選び”だという山本さんの指摘は、そう考えると腑に落ちます。
平均4.3年を、6か月に。その差を生んだのが才能でも年収でもなく、相手のプロフィールを読み込むという地味な作業だったというのが、この話のいちばん面白いところなのかもしれません。
<再構成/日刊SPA!編集部>
【山本早織】
1985年、東京生まれ。アイドル、銀座のホステスなどを経て、現在は恋愛コンサルタントとして結婚したい男女に向けて情報や出会いの場を提供する。「最短成婚成功の秘訣マガジン」をLINEで配信中。公式ホームページ「結婚につながる恋のコンサルタント 山本早織」(Xアカウント:@yamamotosaori_)