食品もお金も無駄にしない! 【FPが教える】「家計に負担をかけない」賢い備蓄のルール

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2026年09月01日 11:30  Fav-Log by ITmedia

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(出典:photo-ac.com)

 地震や豪雨などの災害は、いつ起こるか分かりません。日頃から備えておくことが大切ですが、非常食や防災用品を「何を、どのくらい用意すればいいの?」と迷う人も多いでしょう。

【画像】用意しておきたい防災セットと備蓄品

 万全に備えようとするあまり、必要以上に買い込み、結局使わないまま非常食の賞味期限が切れてしまった……そんな経験がある人もいるのではないでしょうか。

 今回はFPの視点から、まず用意しておきたい防災アイテムと、家計に負担をかけず、いざというときに役立つ「賢い備蓄」の方法を紹介します。

用意しておきたい防災セットと備蓄品

 災害への備えは、大きく二つに分けて考えましょう。一つは、避難するときに持ち出す「非常持ち出し品」、もう一つは、自宅で避難生活を送るための「備蓄品」です。

非常持ち出し用リュックに入れるもの

飲料水:500mlペットボトル2本程度

食料品:すぐに食べられ、日持ちするもの

現金:1000円札や小銭を用意

懐中電灯・ライト

モバイルバッテリー

携帯ラジオ

軍手

タオル

携帯トイレ:数回分

衛生用品:ティッシュ・ウエットティッシュ・マスク・生理用品など

ポリ袋

救急用品:ばんそうこう、常備薬など

防寒用品:使い捨てカイロ、アルミブランケットなど

個人に合わせて必要なもの

メガネ、コンタクト用品

常用している薬

乳幼児用品

介護用品 など

余裕があれば入れておきたいもの

レインウェア:ポンチョタイプなら着替え時の目隠しにも使える

着替え

歯ブラシなどの口腔ケア用品

食品用ラップ

 緊急時に備えてあれこれ入れたくなりますが、リュックが重すぎると、かえって避難の妨げになることがあります。まずは必要性の高いものを優先しましょう。さらに持ち出したいものがある場合は、二つ目のバッグに分けておき、状況に応じて持ち出せるようにしておくのも一つの方法です。

自宅に備蓄しておきたいもの

 自宅には、最低3日分、できれば1週間程度、家族が生活できる量を備えておきましょう。

飲料水:1人1日3Lが目安

食料品:パックごはん、レトルト食品、缶詰、乾麺、栄養補助食品など

下着・衣類

トイレットペーパー、ティッシュペーパー

カセットコンロ・カセットボンベ

LEDランタン・懐中電灯

乾電池

簡易トイレ・携帯トイレ:1人1日5回を目安に家族の人数分を用意

衛生用品:普段使うものを少し多めにストック

ポータブル電源:必要に応じて用意

 特に食料品は「非常食」として別に用意すると、普段は食べないため、気づかないうちに賞味期限が切れてしまうことがあります。廃棄して買い直すことになれば、食品だけでなくお金も無駄になってしまいます。そこで取り入れたいのが「ローリングストック」です。

「ローリングストック」を意識して賢い備蓄を

 災害時の食品備蓄として、農林水産省がすすめているのが「ローリングストック」です。普段食べている食品を少し多めに買い置きし、日常生活で消費しながら、使った分だけ買い足します。常に一定量の食品が家庭にある状態を保つことで、無駄を減らしながら災害に備えられます。

 ポイントは、「普段から食べていて、非常時にも役立つ食品」を選ぶことです。

 例えば、アルファ米や乾パンなどの非常食を買っても、普段食べる機会がなければそのまま賞味期限を迎えてしまうことがあります。一方、パックごはんやレトルト食品、栄養補助食品など、日頃から食べるものなら無理なく消費できます。パックごはんには、電子レンジが使えなくても湯せんで調理できる商品もあるため、カセットコンロと一緒に備えておくと安心です。

 このように、非常時しか食べないものではなく、普段からおいしく食べられるものをローリングストックしておくことが、食品もお金も無駄にしない備蓄のポイントです。

ローリングストックに向いている食品

 普段から食べているものの中から、ある程度日持ちする食品を選びましょう。主食だけに偏らず、栄養バランスも意識することが大切です。

・缶詰

 災害時は、ごはんやパン、麺類など炭水化物中心の食事になり、たんぱく質などが不足しやすくなります。肉や魚、豆などの缶詰は手軽にタンパク質がとれ、長期保存ができるのでおすすめです。

・菓子類

 チョコレートやビスケット、ようかんなどは比較的保存しやすく、手軽にエネルギーを補給できます。普段のおやつとして消費できるものを選んでおけば、ローリングストックもしやすいでしょう。

・日持ちする野菜

 ジャガイモ、タマネギ、かぼちゃなど、比較的日持ちする野菜を普段から少し多めに常備しておく方法もあります。災害時に不足しやすい栄養素を補うのにも役立ちます。

・乾物、ドライフルーツ、シリアル

 乾物は保存しやすく、普段の料理にも使えるため備蓄に適しています。また、そのまま食べられるドライフルーツやシリアルなども、非常時に手軽に栄養を補える食品です。

備蓄品の収納テクニック

 ローリングストックを始めても、意外と悩むのが備蓄品の置き場所です。賞味期限の短い食品や普段よく使うものは、目につきやすいキッチンに置き、長期保存できるものはキッチン以外の棚などに分けて収納してもよいでしょう。

 収納するときは、賞味期限の近いものを手前に置き、新しく買い足したものを奥に入れるのがポイントです。手前から順番に使う習慣をつければ、その都度賞味期限を細かく確認しなくても、古いものから効率よく消費できます。

 また、扉のある棚に収納する場合も、開けたときに在庫が一目で分かるようにしておきましょう。中身が見えるカゴを使ったり、上から個数を確認できるよう食品を立てて収納したりすると、在庫の見落としを防げます。

 「何がどれだけあるか」を把握しやすくすることは、賞味期限切れだけでなく、同じものを余計に買ってしまうことの防止にもつながります。収納方法を工夫することも、無駄な出費を減らす「賢い備蓄」の一つです。

普段の暮らしに備蓄を組み込んでみよう

 防災のために、必要なものを一度に全てそろえようとすると、大きな出費になります。防災グッズは一度準備すれば、年に1〜2回程度点検しながら長く保管できるものも多いですが、食品には賞味期限があるため、非常食として保管したままでは、食べずに期限を迎えてしまうことがあります。

 そこで、普段から食べているものを非常食として活用し、いつもの在庫を少し多めに持つようにすれば、日常生活の中で無理なく備蓄を続けられます。

 まずは3日分の備蓄から始め、1週間分へ増やしていけば、家計への負担を抑えながらいざというときに役立つ備えを整えられるでしょう。

参考

農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」

内閣府「防災の動き : 防災情報のページ」

政府広報オンライン「災害時に命を守る一人ひとりの防災対策」

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