
アレックス・ギブニー監督によるイーロン・マスク氏のドキュメンタリー映画「MUSK」の予告編を巡り、大手SNS各社が有料広告としての配信を拒否していたと、米The Hollywood Reporter(THR)が9月25日(現地時間)に独占で報じた。その後、米YouTubeと米Metaは広告の掲載を認めた。
THRによると、YouTube、TikTok、InstagramとFacebookを運営するMeta、さらにXが予告編の広告掲載を拒否した。YouTube、TikTok、Metaは「政治的」コンテンツであることを理由に挙げ、Xは配給元である米Bleecker Streetからの連絡に応じていないという。同社は不服を申し立てている。予告編自体は、ギブニー監督が9月24日にXで公開していた。
YouTubeで視聴可能だ
これに対しYouTubeは26日、THRのX投稿へのリプライとして、予告編はYouTube上で常に視聴可能だったと回答。広告として出稿された際にシステムによって一時的に制限されたが、審査の結果、広告の配信が承認されたと説明した。
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Metaも、米TechCrunchに対し、広報担当者が「これは誤りであり、広告は復旧されつつある」と回答した。TikTokの対応は現時点で明らかになっていない。
Xについては、マスク氏が同作を巡り提訴をほのめかしていた経緯がある。マスク氏は同作を「中傷作品」と非難し、提訴を示唆していたが、ギブニー監督は、その後問い合わせても反応はなかったとしている。
「MUSK」は、Bleecker Streetによる概要では「世界で最も称賛される“発明家兼起業家”であり、私たちが暮らす世界に大きな影響力を持つイーロン・マスク氏の伝説の裏側に迫る作品」とされている。上映時間は約4時間。マスク氏のIT業界でのキャリア、ドナルド・トランプ大統領との協力関係、私生活を描き、元妻のジャスティン・マスク氏や、マスク氏との間に子どもをもうけたアシュリー・セントクレア氏らが取材に応じている。9月初めのベネチア国際映画祭でプレミア上映され、批評家から高い評価を得ている。米国では10月9日に全米公開の予定だ。
ギブニー監督は、エンロン事件を描いた「エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?」や、サイエントロジーを題材にした「ゴーイング・クリア」で知られるアカデミー賞受賞のドキュメンタリー監督。スティーブ・ジョブズ氏のドキュメンタリー「スティーブ・ジョブズ 知られざる男の正体」(邦題)も手掛けている。
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