
とはいえ、このままナカネさんの反対意見を無視するというわけにもいきません。サオリさんが解決を買って出てくれて、直接やりとりすることになりました。サオリさんに任せておけば、問題を無事おさめてくれることでしょう。
サオリさんはこの地域の大きい地主の娘さんです。いろいろなところに顔がきくため、これまでも面倒ごとがあるたび率先して動いてくれました。学校に対して毅然と意見をしたり、PTA会長として保護者たちを取りまとめたり……。
サオリさんから「無事に打ち上げができることになりました」という連絡が入り、私はホッとしました。きっとナカネさんと直接やり取りして、納得するような状況を作ってくれたのでしょう。打ち上げを楽しみにしていた子どもたちもみんな大喜びだと思います。
やっぱりサオリさんについていけば間違いない。そう思って安堵しました。けれど……それは「自分で判断しなくていい」という安心感だったのかもしれません。その甘えを感じていながらも、私は気づかないふりをしていました。
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