限定公開( 15 )

中日の新監督に元ソフトバンク監督の工藤公康氏(63)が就任することが決定的であることが8日、明らかになった。球団関係者の話として、正式に監督就任を要請。工藤氏に近い筋の情報では受諾する方向とみられる。ソフトバンク監督時代の7年間でリーグ優勝3度、日本一5度の“優勝請負人”。「勝てる監督」を招へいし、2011年(平23)以来優勝から遠ざかっているチームの再建を託された。
愛知・名古屋の名古屋電気(現愛工大名電)出身の工藤氏が、監督としてドラコンズのユニホームを着ることになった。「有力」の報道が出ると、中日ファンの間ではSNSなどで待望論が巻き起こった。球団は、フロントと現場の役割分担を明確にするメジャー型のスタイルで実績をあげた手腕を評価。改革を目指す経営トップの意向が働いたといわれている。
「与えられた戦力でいかに勝つか」をテーマに掲げて、ソフトバンク監督時代の7年間で日本一5度。常勝軍団の礎を築いた。トラッキングデータを分析するアナリストの活用にたけ、最新の計測器などは自ら触れて知見を広げる。データや映像などでチームの戦術、戦略を立てる知将。また、若手育成に関しても数値をもとにした練習法、トレーニング法の知識が豊富で、千賀滉大(現メッツ)らを育てた。
球界の中でも圧倒的な力を見せるソフトバンクの強さの基になる「勝てるチームづくり」に携わった。毎年、米国のスタンフォード大学やトレーニング施設、スポーツ医学研究所を訪れ、ベースボールを多角的に学んだ。メジャー型の組織運営を熟知し、昭和の「全権監督」スタイルから、分業制に変化をもたらした指導者だ。
ソフトバンクを退団する際、王球団会長らから慰留を受けた恩義や筋道を重んじて、この5年間は複数球団の監督打診を断り続けたが、機が熟した格好だ。現在の仕事の関係で、本格的な指揮は来年1月から。10月22日に行われるドラフト会議の参加も微妙な状況で、補強はフロントに一任する意向。コーチ陣の組閣作業もフロントの方針に任せるようだ。
|
|
|
|
中日で選手、コーチとしての在籍経験がなく、完全に外部から招へいした監督は84年の山内一弘氏以来で、コーチ人事はOBを中心に人選される模様。近日中に就任発表が行われ、組閣作業が本格化する。
◆工藤公康(くどう・きみやす)1963年(昭38)5月5日、愛知県生まれ。名古屋電気から81年ドラフト6位で西武入団。ダイエー、巨人、横浜、西武と渡り歩き、MVP2度。最優秀防御率4度、最高勝率4度、最多奪三振2度。優勝請負人と称され、日本シリーズでもMVP2度。47歳の10年に現役引退。通算224勝142敗3セーブ、防御率3・45。15年からソフトバンク監督を務め、在任7年でリーグ優勝3度、日本一5度。16年に野球殿堂入り。正力松太郎賞5度。現役時代は176センチ、80キロ、左投げ左打ち。
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2026 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。