パナソニックのパルックLEDラインランプは直管形LEDランプを自分で交換できます!

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2026年10月08日 19:01  BCN+R

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直管形LEDランプを自分で交換できる新製品の多目的灯HH-SN0131D
 パナソニックは直管形のパルックLEDラインランプを搭載した設備照明シリーズ12製品を9月に発売した。最大の特徴がランプを自分で交換できること。さらに器具本体とランプは一体感のあるデザインで、ランプの端の部分までしっかり光る。

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●2027年12月末で蛍光灯の製造・輸出入が全面禁止に

 2027年12月末をもって一般用蛍光灯(以下、蛍光ランプ)の製造・輸出入が禁止となる。これは国際条約の「水銀に関する水俣条約」に基づく措置で、日本だけでなく世界共通の禁止令である。禁止の理由は蛍光ランプ内部に微量の水銀が使用されており、不適切な廃棄処理や破損によって環境汚染や生態系へ悪影響を及ぼす恐れがあるからだ。

 コンパクト形蛍光ランプと電球形蛍光ランプの禁止期限は26年の12月末。丸形蛍光ランプと直管形蛍光ランプは27年12月末。パナソニックでは前者の生産を26年9月末に終了し、後者の生産終了は27年9月末を予定しているという。

 製造・輸出入が禁止されても市場で流通している製品の販売や購入、使用は禁止されていない。とはいえ新たに製造はされないので、市場在庫分がなくなると購入できなくなる。そのため、照明器具と照明ランプは蛍光ランプからLEDランプ(以下、LED)へのシフトが必至なのだ。

 パナソニックが20〜70代の男女7780人を対象としたインターネット調査で、回答者の63.5%が前述の蛍光ランプ製造・輸出入の禁止について「知っている」と回答。認知は進んでいるようだが、見方を変えると、4割弱の回答者は蛍光ランプの製造および輸出入が禁止になることを、まだ知らないのだ。

 同社の別の調査では、主に丸形のランプを用いるリビングのシーリングライトでのLED化率は57.5%で、LEDへのシフトが進んでいることが分かる。しかし、主に直管形のランプを用いて設置に電気工事を必要とする直付けタイプの流し元灯(キッチンでシンクの上に設置されているキッチン用の明かり)のLED化率は22.1%に過ぎず、照明のLED化での今後の大きな課題といえよう。

●直管形LEDの交換は2アクションで終了

 9月に発売した新製品の「パルックLEDラインランプ搭載設備照明シリーズ」は、前述の流し元灯と納戸やクローゼット、廊下などさまざまな用途がある多目的灯の2タイプ、12製品。このほかにLEDを搭載していない本体のみの多目的灯2製品もあり、こちらは10月下旬の発売予定である。

 パルックLEDラインランプ搭載設備照明の特徴は3点。一つ目は、簡単な工事で設置できることだ。新製品の流し元灯 片側配光タイプは、取付工事における配線の取り回しがスムーズな特許取得の「配線ポケット構造」を採用。取付工事自体は電気工事の資格所有者が行うが、設置位置の調整や配線の接続に時間がかからず工事時間の短縮につながる。

 二つ目は、蛍光ランプのようにランプを自分で交換できること。蛍光ランプの照明器具ではランプが切れるなどの故障の場合、ランプを交換すればよいだけだ。しかし、LED一体型照明器具だと、そうはいかない。なぜなら現状では、文字どおりLEDと器具が一体化した製品が主流になっているからである。

 つまり、LEDに何らかの不具合や故障があった場合、器具も丸ごと交換する必要があるのだ。

 改めて整理しよう。蛍光ランプの照明器具はランプだけ交換することが可能。ただし、冒頭に記したように蛍光ランプは27年末で製造・輸出入が禁止となるため、いずれはLEDの照明器具へ買い替えなければならない。しかし、現在の主流であるLED一体型照明器具ではLEDだけ交換することができないのである。

 パルックLEDラインランプ搭載設備照明の新製品は前述のとおり、直管形LEDの交換が可能。交換の際には片側を差し込んでから、反対側もカチッと音が鳴るまで押し込むだけの2アクション。作業の手間がかからず、現在の蛍光ランプとほぼ同じ手順で交換できる。

 LEDは非常に長寿命だが、万が一の故障や明かりの色を変えたいと思った時、簡単に交換できるのは大きなメリットといえるだろう。

●直管形蛍光ランプから直管形LEDへの交換がNGのワケ

 実は、ネット通販市場では単品の直管形LEDが販売されている。現在使っている直管形蛍光ランプをこの直管形LEDに変えればよい、と考える人もいるかもしれない。だが、これは間違いだ。

 既存の蛍光ランプの照明器具には、電圧や電流を制御する安定器と呼ばれる部品が内蔵されている。長期間の使用で安定器は経年劣化し、直管形LEDを付けると想定外の負荷がかかり、出火のリスクがある。

 また、安定器には複数の種類があり、交換しようとする直管形LEDの対応方式が一致していないと、過電流やショートを起こして発熱や発煙、火災などを引き起こす可能性がある。さらに直管形LEDは従来の直管形蛍光ランプと比べて重く、器具のソケット部から外れて落下し、破損やケガにつながる可能性もあるのだ。

 これらのリスクがあるため、照明器具のLED化では器具も含めて交換することが推奨されているというわけである。

 ちなみに電球形照明器具では、電球形蛍光ランプから電球形LEDへの交換が可能。これは前述の安定器などの電子回路が組み込まれている場所の違いによるものだ。

 直管形照明器具の電子回路は器具本体に内蔵されているが、電球形照明器具ではランプ側に内蔵されている。つまり、電球形照明器具はランプ自体が小さな照明器具になっており、ランプを交換すると安定器を含む電子回路も交換することになる。

 一方の直管形照明器具はランプを交換しても電子回路は本体に内蔵されたまま。安定器の経年劣化や交換するランプとの対応方式の違いなどは、前述のとおりである。

●20形と15形に対応した単体の直管形LED10製品も発売予定

 パルックLEDラインランプ搭載設備照明の特徴の三つ目は、器具とLEDが一体感のあるデザインで、ランプの端までしっかり光る点だ。

 従来の直管形LEDは端に口金があり、設計上から端に発光しない部分があった。新製品はカバーレス構造を採用し、器具とLEDに一体感を持たせるとともに端まで光るシームレスな統一感のあるデザインにしたと同社では説明する。

 10月下旬には新製品専用で単体の「パルックLEDラインランプ」10製品も発売予定。明るさは20形と15形相当の2タイプそれぞれ4製品で、明かりの色は昼光色と昼白色、温白色、電球色の4種類である。また、昼白色と電球色の15形ローパワータイプ(ランプの大きさは15形で10形相当の明るさ)2製品も同時発売予定だ。

 LEDの寿命は約4万時間と長寿命で、器具に差し込む口金部はJIS規格のGR6dを採用。この規格はLED用の新しい規格で、従来の蛍光ランプを使った照明器具との互換性がなく、物理的に取り付けることができない。つまり、誤って取り付けることを防ぐことにより、事故や破損のリスクを抑えた安全性に配慮された規格である。

 蛍光ランプの製造・輸出入の禁止は、想像以上に大きな出来事であり、各家庭においても照明のLED化は重要な課題といえるだろう。実際に自宅で直管形蛍光ランプの照明器具がどれくらいあるのか、把握している人は少ないのではないだろうか。

 また、単に照明のLED化といっても有資格者による電気工事が必要で、工事依頼が殺到すれば夏場のエアコン取付工事と同じようにすぐに対応とはいかない場合も考えられる。

 蛍光ランプの全面禁止は27年末だが、LED化の影響は全国のほぼすべての世帯におよぶ。いずれ取り替えなければいけないのであれば、今の時点で取り替えを検討したいところだ。

 パナソニックは1936年に日本初となる純国産の白熱電球を発売し、90年にわたって明かりに取り組んできた。白熱電球から蛍光ランプ、そしてLEDという流れの中で培ってきた安全性やユーザーニーズ重視の姿勢は、今回の新製品でも反映されている。

 今一度、自宅にある照明をチェックし、27年末を待たずに前倒しで照明のLED化を考えてみよう。

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