「一緒に行ってもいい?」友達との飲み会に来たがる定年夫。妻に拒絶されハマった「迷惑な趣味」とは

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2026年10月09日 22:11  All About

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定年退職を機に妻と過ごす時間が増え、いつしか妻にべったりになる夫は少なくない。妻はうっとうしいと感じながらも、夫婦の関係を壊したいわけではない。そんなとき、妻はどうすればいいのだろうか。※画像:PIXTA
ひところ「濡れ落ち葉」という言葉が流行した。定年退職した夫が、妻にべったりつきまとうことを表現している。なんともさみしい言い方だが、今も「妻と行動をともにしたがる夫」は多いようだ。

行くところもすることもないから

「まさにうちの夫がそうですね。60歳で定年退職したときは、2、3カ月ぶらぶらしたらまた働くと言っていたんですよ。でも結局、1度休んでしまうともう働く気などなくなったんでしょう」

冷たい口調で、だが顔は少し笑いながら、トモカさん(64歳)はそう言った。現在、夫は62歳、トモカさんは今も仕事をしている。定年は65歳なのだが、それ以降も仕事を続けていくつもりだそうだ。
結婚して33年、2人の子どもたちは独立した。

「平日は、夫が家事をしてくれています。もともとが几帳面な人なので、私が掃除するより家の中はずっときれい。ただ、きちんと家事をしても昼間は時間が余ると言っています。行くところもすることもないとつぶやくこともある。図書館とか地域のサークルとかはどうなのと言うと、『図書館には時々行ってる。サークルは知らない人の間に入るのがちょっと』って。人見知りなところがあるんですよね。だったら一人で楽しめることをもっと見つければいいんですが」

夫が全面的に頼りにし、一緒にいたいのはトモカさんだけなのだ。それがトモカさんには少しうっとうしい。

妻の送り迎えをするように

「私は今も、平日夜はスポーツジムに行くことが多いし、同僚と飲み会もする。休日は学生時代の友人たちと会う機会が増えました。以前、夫が『一緒に行ってもいい?』と聞いてきたので、それだけはやめてと言い渡しました」

すると夫は「じゃあ、送り迎えだけでも」と言いだした。送り迎えしてくれるのは楽だからとうっかり頼んだら、それが当たり前になってしまった。

「酔ったときはいいんですけどね。散会の少し前に『迎えに来て』と電話すれば来てくれて、友人たちも送り届けてくれるから。でもこっちが楽しく飲んでいるのに『まだ終わらないの?』とメッセージを送ってこられるとムッとします」

夫はトモカさんが大好きなのだ。それが分かっているから、トモカさんはどんどんわがままになってしまうという。

ありがた迷惑になってきて

「友人たちにもありがたがられるからと、夫は私を迎えに来るのが当然、もはや趣味という感じになっています。先日は『どうせなら会社にも送迎しようか』って。それはやめてと断りました。彼が自分の存在理由を探しているように見えて、私はちょっと痛いなと思っているんです。だから子犬を飼うなんてどうかと聞いたのですが、生きものは世話が大変すぎると断られました。私は自由に生きたいんです。夫は別に私を監視しているわけではないけど、なんだか見張られているようで……。それに夫自身も、何か自分のためにやった方がいいと思うんですよね」

子どもたちの手が離れたのだから、もう自分のために生きた方がいいとトモカさんは考えている。だが夫は、「結婚したときから家族のために生きてきた、今さら自分のためには生きられないよ」と言った。

「優しい人なんですよね。現役時代から、どちらかといえば私は仕事が主で、夫は家族のためにあまり残業もしないタイプでした。当時はそれでいいと思っていたけど、今はもうちょっと自分のやりたいことをしたり、社会と関わったりしないと老けるのが早いよと脅しています」

一人旅がしたくて夫についたうそ

あるときトモカさんは1週間ほどの一人旅を計画した。だが一人だと言えば、夫がついてくるだろうと思い、友人と一緒だと夫に告げた。だったら送迎すると言われ、友人とは現地集合だからと伝えて、自分だけ空港まで送ってもらった。

「ちょっと心が痛みましたけど、私は一人がけっこう好きなんですよね。でもきっと夫には分かってもらえない。だから仕方がないなとうそをつきました。ちょっと自己嫌悪に陥ったけど、夫を傷つけないためにはそれしかなかった」

平日も、帰宅すると夫は「今日はどんなことがあったの」と尋ねてくる。それもまた、ありがたいようだがうっとうしい。そしてうっとうしいと思う自分が狭量だと感じてしまう。

「これって結局、夫とは合わないということなのかなと考えるようになっています。誰から見ても優しくていい夫なんだけど、私はときとしてイラッとする。夫が悪いのか私がいけないのか……」

夫がいなくなったら、きっと寂しいと感じるだろうとトモカさんは言う。それが彼女の今の夫に対する気持ちの判断基準だそうだ。いなくなってもいい、いない方がいいとなったら、おそらく離婚を考えるようになるのだろう。

「そんな日が来ないことを願いますけど」

トモカさんの表情がふっと曇った。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

このニュースに関するつぶやき

  • これは確かに鬱陶しいだろうなあ。特に最後の質問してくるやつ。カミさんにやられて鬱陶しいし職場の同僚女性にやられても鬱陶しい。この人や俺みたいな偏屈者はひとりの方がいいのかも。
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