
ジェームズ・タレル「ガスワークス」1993年
Image by: © James TURRELL photo:SAIKI Taku 提供:金沢21世紀美術館
石川県の金沢21世紀美術館が、展覧会「今日から明日へ 作品を継承すること」を開催する。会期は2026年10月31日から2027年4月18日まで。同館は、設備更新と修繕工事のための長期休館を予定しており、同展は休館前最後の特別展となる。
展覧会では、保存や修復、展示方法の検討を要するコレクションを中心に、機材の更新や再展示、記録といった作品の継承プロセスそのものを展示の一部として紹介。単に素材の状態を固定するのではなく、受け継ぐべき作品の本質を見極め、どのような変化を許容するかという課題を提示する。
主な展示作品は、16年ぶりの展示となるジェームズ・タレルの「ガスワークス」をはじめ、宮永愛子の「waiting for awakening - chair -」、建築空間と結びつく恒久設置作品であるレアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」、パトリック・ブランの「緑の橋」など。分解整備を終えたばかりのヤノベケンジの「ビバ・リバ・プロジェクト―スタンダ―」と、収蔵後初めての展示となる塩田千春「記憶の雨」は前期と後期に入れ替わりで登場する。「継承の実験室」と題したパートでは、普段は公開されない作品の検品や調査、記録、保存修復についての資料を展示。ゲストアーティストとして石毛健太、�盒響�、細井美裕の3人を招き、それぞれが同展のテーマに合わせて製作した新作を発表する。
また、塩田千春のインスタレーション「記憶の部屋」と、演劇作家の岡田利規による演劇プログラムが一体化した作品「記憶の部屋について」を上演。2009年以来の再演となるが、今回は3組の演出家と演者がそれぞれの視点で作品を再解釈することで、作品を継承する過程で「何が受け継がれ、何が変わるのか」を探る。そのほか、エルメスジャポンとの協働プログラム「壊れていくもの、継承していくもの」も開催。能登への支援や職人技術・手わざの継承をテーマにした、ワークショップとシンポジウムを行う。
■「今日から明日へ 作品を継承すること」会期:2026年10月31日(土)〜2027年4月18日(日)会場:金沢21世紀美術館所在地:石川県金沢市広坂1丁目2-1開場時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで、1月2日〜3日は17:00まで)休場日:月曜日(11月23日、1月11日、3月22日を除く)、11月24日、12月29日〜1月1日、1月12日、3月23日