
9月30日、秋篠宮家の次女・佳子さまは、日本伝統工芸展名古屋展示にあわせて愛知県を訪問し、地元に根付く伝統工芸品の「尾張七宝」を鑑賞された。
「模様もとても立体的な感じがして素敵ですね」と佳子さま
「佳子さまは、自身が総裁を務める日本工芸会が主催する、日本伝統工芸展の視察のため名古屋を訪問されました。尾張七宝(しっぽう)の老舗として知られる、安藤七宝店は明治13年に創業し、皇室も御用達とする歴史を持ちます。当日の案内は同社の社長が行い、佳子さまは尾張七宝で作られた3つの花瓶を鑑賞されました。作品を製作した伝統工芸士にも『カクカクさせるように作られたんですね』『模様もとても立体的な感じがして素敵ですね』などと、声をかけられていました」(皇室担当記者)
安藤七宝店の職員は、佳子さまが鑑賞した作品について次のように語る。
「佳子さまに鑑賞いただいたのは、過去の入選作品も含む、尾張七宝の伝統的な製法に則った作品です。尾張七宝には、銀線という0.5mmから1mmぐらいの金属線を銅板に垂直に立てる『植線(しょくせん)』という作業や、銀線と銀線の間にガラスの入った釉薬(ゆうやく)を乗せ、そのあとに研磨する作業が主な特徴です。この植線と研磨が伝統的な工程と言われており、表面を磨くことによって当然ガラスが光りますし、削っていくことによって銀線がより鮮やかに出て、非常に特徴的に風合いを生みます。佳子さまにはそんな尾張七宝で作られた花瓶をご覧いただきました。コメントをいただいた花瓶は、まさにそういった特徴が出やすいものです」(安藤七宝店職員、以下同)
その起源は紀元前ともいわれ、本格的な普及は江戸・明治時代からと歴史の長い七宝焼き。佳子さまはその製造方法にも興味を示されていたという。
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佳子さまには、いちばん楽しんでいただけたんじゃないかなと
「報道にはほとんど出ていませんが、佳子さまには製造現場もご覧いただきました。職人に具体的な製造方法についてなどを直接ご質問されていたようです」
さらに、釉薬をのせて豆皿に色付けをする体験についても次のように振り返る。
「色付けの体験は、全体のプログラムのなかでも比較的時間を長くとって20分ほど体験いただきました。ご自身で手を動かしながらの作業でしたので、ある意味いちばん楽しんでいただけたんじゃないかなと思っております。あらかじめこちらで植線を施しておいたものに、釉薬を実際に乗せて色を付けるという作業だったのですが、当然のことながら、初めてですと思い通りに色を付けるのは難しいんです。釉薬はガラスの粉と水を混ぜたものですので、水が多いと銀線のなかに収めるのがうまくいきませんし、そういった塩梅はご苦労されたのかなと思います。両側で職人がサポートして、作り直しもしながら製作いただきました」
そして、当日着用されていたイヤリングは、七宝焼きで作られたものだったという。
宝石のような輝きを生み、その輝きは数百年も色あせないとされる七宝焼き。その歴史に心を寄せる佳子さまの歩みは、伝統工芸の未来を照らす温かな道しるべとなっただろう。
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週刊女性PRIME

