実業家が6億円で作った「1300体の石像」がカオスすぎる。知人や社員、ヴィーナスまで並ぶ富山の珍景

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2026年10月12日 16:31  日刊SPA!

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県道188号から見た「おおざわの石仏の森」
 越前大仏(福井)や仙台大観音(宮城)、鳥居観音(埼玉)など、成功した実業家が大仏・大観音を建立することはよくある。2023年に解体された淡路島の世界平和大観音像も、2027年3月末に拝観受付終了する千葉の東京湾観音もそうだ。
 もともと信心深かった人間が、成功を仏に感謝して建てるケースもあれば、あの世へ金を持っていけるわけではないから、最後ぐらいは仏門に帰依し、世のため人のためにと考えて建てることもあるようだ。

 富山市旧大沢野町にある「おおざわの石仏の森」と姉妹施設の「ふれあい石像の里」も、やはり地元で財を成した実業家・古河睦雄氏(2013年没)がつくった施設で、こちらは巨大系ではなく大量系だ。

◆石仏の数、なんと1300体

 県道188号線沿いにある両施設は1kmほど離れているが、どちらも切り開いた山の斜面に石仏・石像がずらりと並んでいる。その数は両施設合計で約1300体!

 古河氏はパチンコ店やホテル経営といったレジャー関連で成功し、1960年代から高額所得者・納税者名簿に登場。80年代には城南病院を開設し、医療・介護・福祉事業を展開する城南会グループ(むつみ医療福祉グループ)の創業者だ。日本の高齢社会を見据えた事業展開は先見の明があったのだろう。

「おおざわの石仏の森」には五百羅漢500体と如来や菩薩など70体の石仏が、1体1体がかなり間をあけてゆったりと配置されている。五百羅漢もともとユーモラスな表情で、それぞれが個性的。1つずつ見て回ろうとすると、それだけでいい運動になりそうだ。そんな健康効果ももしかしたら密かに目論んでいる…というのはさすがに考えすぎかもしれない。

◆“セクシー”像から“サラリーマン”像まで多種多様

 一方、「ふれあい石像の里」にも、石仏の森とはまったく異なる五百羅漢が300体あるので、両方合わせると八百羅漢という聞いたことのないものとなる。

 しかもこちらは、セクシーなヴィーナス像、動物、干支なども混じっていてカオスだ。だが、それ以上に驚くのが、古河氏の先生、知人、友人、社員、親戚などまで石像にしてしまっていること。

◆ポーズもいたって自由そのもの

 スーツ姿のサラリーマン、メガネをかけているものもいれば、ワンピースで子ども抱きかかえている女性、和服で正座しているものもいれば、坐禅を組む女性、腕組みしてあぐらをかいているエラそうな男性像もある。

 なんでこんなものをわざわざ彫刻にして展示しているのか意味不明だ。そんな謎めいた石像が420体もある。

 両施設は94〜95年頃に約6億円かけてつくったそうだが、モデルとなった方の中にはご存命の方もけっこういるらしい。こちらはこちらでユーモラスな五百羅漢とは別で、1体1体をじっくり見てしまいそうになる。

 1つ気がかりなのは、石像の一部が破損していること。屋外に野ざらしなので、自然に壊れたものもあるかもしれないが、なかにはレーザー加工で切断したかのようにスパッと切られた石像も何体か見受けられた。24時間見学可能なオープンな施設なので、夜間などにいたずらされないか心配。

 昼間も人が少ないし。無粋ではあるけれど、せめて監視カメラでも設置した方がいいのでは…などと思ってしまう。こんなびっくりな仰天な約1300体の石仏・石像が並ぶきわめて不思議な場所が、富山駅から車で30分ほどの場所にあるのだ。

<TEXT/関口勇>

【関口勇】
『ワンダーJAPON』編集長(フリーランス・発行元はスタンダーズ)。廃墟、B級スポット、巨大構造物、赤線跡などフツーじゃない場所ばかり紹介。武蔵野美術大学非常勤講師。X(旧Twitter):@isamu_WJ

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  • 実際に彫った人は誰なんだろう?その人にとっては結構な太客だったと思う、とつい無粋な事が浮かんでしまった( ̄∀ ̄)
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