重要文化財の庁舎屋根ふきかえ=愛知県〔地域〕

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2024年06月26日 08:31  時事通信社

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時事通信社

 国の重要文化財に指定されている愛知県本庁舎(名古屋市)で、緑青(ろくしょう)色が美しい銅板ぶきの屋根の改修工事が、約70年ぶりに行われている。屋根は囲いで覆われているが、7月以降に順次取り外され、赤銅色の新しい姿がお目見えする。

 本庁舎は西洋建築のビルに城郭風の屋根を載せた「帝冠様式」で知られ、1938年に完成した。県によると、鉄筋鉄骨コンクリート造りで地上6階、地下1階。銅板ぶきの屋根は戦時中、物資不足で供出され、一時モルタル製になった。54年に復元され、約30年かけて緑青色に経年変化したという。2014年に隣接する名古屋市本庁舎とともに、国の重要文化財に指定された。

 18年に屋根の一部が落下する事故があり、県は改修を決定。22年に工事が始まり、3カ所の屋根を順番にはがし、木の下地を補修してふき替えている。

 大村秀章知事は25日に視察し、「歴史の重みを感じる。貴重な文化財なので次世代に継承していければ」と話した。 

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  • 関東から来た友人に名古屋城を紹介したあと「ぶっちゃけ戦後に再建した名古屋城より県庁や市役所の方が戦前で古い」と盛り上がる。
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