「奇跡のサツマイモ」に「うなぎいも」…まだまだアツい!サツマイモブーム【THE TIME,】

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2024年09月24日 07:06  TBS NEWS DIG

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サツマイモブームに新展開!「べにはるかをしのぐ品種に?」と農家も驚く“奇跡のサツマイモ”が話題沸騰中。一体どんな味なの?どこがスゴイ?

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海外でも日本のサツマイモが人気

コンビニやスーパーマーケットで急増しているサツマイモスイーツ。中でも「お芋系アイス」が人気で、ハーゲンダッツの期間限定「彩芋」は、早くも売り切れ店が続出しているとか。

そして2024年のトレンドといえば、ヒンヤリ冷たい“飲む焼き芋”。
『銀座つぼやきいも』(東京・中央区)では、4時間じっくり壷焼きした芋を丸ごとラテにした「つぼ芋ラテ」(630円)が人気上昇中です。

男性客:
「牛乳で割っていて、さっぱりして飲みやすくておいしい」

今や60品種もある日本のサツマイモ。(※2024年9月時点/農林水産省「品種登録データベースより)

その人気は海外にも飛び火し、輸出額は12年で17倍に!需要の拡大を受け高収益が見込めると、サツマイモに転作する農家も増えているといいます。

“奇跡のサツマイモ”あまはづき

そんなサツマイモ業界で、話題沸騰のイモがあるんです!
教えてくれたのは、月刊誌『現代農業』。掲載記事の半分は“農家さんに書いてもらっている”という、説得力が売りの農家向け雑誌です。

『現代農業』石川啓道さん:
「サツマイモの特集をやった時に、新品種の<あまはづき>がすごくイイと。“べにはるかをしのぐ品種になるんじゃないか”とか“これは奇跡的じゃないか”と書く農家さんもいた」

“奇跡的”ともいわれる所以は、「すぐ甘い」から。
普通サツマイモがスーパーに並ぶのは収穫の1、2か月後。低温貯蔵し、デンプンを糖に変えて甘くなってから出荷するのが常識でした。しかし…

『現代農業』石川啓道さん:
「あまはづきは、収穫直後から糖度が高くて、貯蔵なしで甘いサツマイモが食べられる。8月(葉月)にとれて、すぐに甘いので<あまはづき>と」

早速、THE TIME,マーケティング部の原千晶部員がサツマイモの名産地・茨城県へ!

『二川農園』(茨城・ひたちなか市)で栽培している「あまはづき」は、2024年から一部スーパーでも出回るようになり、10月ぐらいまで店頭に並ぶとのこと。ちなみにお値段は、通常のサツマイモと同じぐらいだそうです。

見た目は、普通のサツマイモですが、掘りたてを焼き芋で食べさせてもらうと…

原部員:
「すごい!中の黄色が濃いですね。うわぁ甘い!ねっとりしてるんだけど、しっとり感もあります」

4種類のサツマイモを生産する二川貴一さんは、「あまはづきは干し芋などの加工より生食用」に向いていて、芋の中の水分がちょうどいいM〜Lサイズが一番おいしいと話します。

おススメの食べ方は、サツマイモご飯。「あまはづき」は加熱すると甘くなる成分が他の品種よりも多いので、その違いを一番感じられるといいます。
一口サイズに切り、新米にのせて炊いたご飯の味は…

原部員:
「サツマイモのしっとり感と、上品な甘さがご飯によく合う!」

“奇跡的”なサツマイモ、「あまはづき」は関東を中心に広がりをみせています。

最大糖度50度の“幻のサツマイモ”

さらに2024年のサツマイモ業界では、全国各地で注目の動向が!

『現代農業』石川啓道さん:
「北海道産のサツマイモが、これから熱くなる」

これまでサツマイモ栽培の北限は福島県でしたが、気温上昇で、ここ2〜3年で北海道でのサツマイモ栽培が本格化。生産量も2倍以上になっているといいます。
寒冷地で育てると同じ品種でもしっとり感が増し、すでにブランド化に成功したものも出ているとのこと。

また、伝統の製法で“幻のサツマイモ”とよばれるのが…

『現代農業』石川啓道さん:
「鹿児島の<つらさげ芋>。収穫した芋を軒下に吊るして、寒風に当てるとデンプンが糖に早く変わる」

作っているのは、鹿児島県垂水市大野原地区のみ。最大糖度は50度にもなる幻のイモなんだそうです。

東京にも進出中…浜松「うなぎいも」

そして、石川さんは“ご当地ブランド化”の動きにも注目しています。

その1つが、静岡県浜松市の「うなぎいも」。

『うなぎいも協同組合』伊藤拓馬さん:
「鹿児島とか茨城とか千葉とか大きな産地に負けてしまって、“浜松らしい芋”を作らなきゃいけないなと。<うなぎいも>という名前をまず思いついた」

浜松は日本を代表するウナギの産地、ということで加工の際に出る「うなぎの頭や骨」などの廃棄食材を、堆肥に混ぜて栽培することに。

すると、ウナギに多く含まれる亜鉛やマンガンなどの微量成分の効果で、芋の糖度が上がるだけでなくアミノ酸の数値もアップ。

「うなぎいも」は甘み以外に、うまみも出てきているといいます。

そしてキャッチーなネーミングと自慢の味でファンを増やし、東京にも専門店を出店。『うなぎいもストア in TOKYO』(品川区)では、生芋や焼き芋の他、うなぎいもを使ったクッキーサンドやみたらし団子などのスイーツが充実。

トレンドの“飲むおいも”は、うなぎいも100%で作ったモンブランが山盛りの「芋モンブランシェイク」(750円)です。

原部員:
「何これおいしい!モンブランの濃厚なサツマイモの甘みがぶわっと口の中に広がります」

浜松ブランド「うなぎいも」は、海外への展開も視野にいれているとのことです。

まだまだある!ご当地“ブランドサツマイモ”

TIME,9月レギュラーの川田裕美さんは、うなぎいもと同じように各地の特産品を使ってブランド芋を作れるのではと話した。「例えば、大間だったら“まぐろいも”とか」

すると、原部員が驚いたように「まぐろいも、実際にあるんですよ!」
マグロの水揚げ量が日本でも有数な神奈川県の三浦半島では、加工品を作る際に廃棄される骨や皮などを肥料にした「まぐろいも」を栽培。
さらに、全国トップクラスのうずら卵の産地、愛知県豊橋市には卵の殻を肥料にした「うずらいも」もあると紹介すると、スタジオからは驚きの声が上がった。

(THE TIME,2024年9月23日放送より)

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