大阪市の歓楽街・松島新地にある料亭で従業員に売春を仲介したとして料亭関係者らが逮捕された事件で、大阪府警は5日、経営者の奥田千城(たてき)容疑者(31)=大阪市西区=ら5人を売春防止法違反(場所提供)の疑いで再逮捕したと発表した。従業員の中には、奥田容疑者が経営に関わるホストクラブの売掛金(ツケ)を払う目的で働いていた女性もいたという。
5人の逮捕容疑は4〜10月、大阪市西区にある松島新地の料亭「千姫」「天姫」など4店舗で、女性従業員が男性客に売春をすると知りながら客室を使わせたとしている。逮捕はいずれも4日付。府警は5人の認否を明らかにしていない。
府警保安課によると、奥田容疑者らは松島新地で別の料亭1店を含む計5店舗を経営。この5店舗で延べ150人以上の女性が働いていたことが確認された。奥田容疑者は大阪・ミナミでホストクラブの経営にも関わっており、この店でできた借金を返済するために料亭で働いていた女性も確認されたという。
府警は10月に入り、料亭やホストクラブなど20カ所超を家宅捜索。女性従業員に売春の仲介をしたとして、容疑者らを売春防止法違反(周旋)容疑で逮捕していた。
府警によると、松島新地では約85店舗の料亭が営業しているという。【小坂春乃】
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