アル・ナスル(サウジアラビア)のCBアイメリク・ラポルテが、自身の去就について語った。14日付で、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
1994年5月27日生まれのラポルテは現在30歳。フレンチバスク産の左利きCBは、アスレティック・ビルバオのカンテラからトップチームデビューを果たした後、2018年冬にマンチェスター・シティへと移籍すると、在籍5年半でチャンピオンズリーグを筆頭に計13タイトルを獲得。昨夏からはサウジアラビアに活躍の場を移したものの、今夏に行われたEURO2024では主力として、スペイン代表の大会最多4度目となる優勝に貢献するなど、欧州トップレベルを維持していることを証明している。
そんなラポルテを巡っては、CBエデル・ミリトンが大ケガを負った他、ディフェンスラインの層が薄くなっているレアル・マドリードが関心を寄せていると報じられていた。これに対して、ラジオ番組『El Larguero』に出演した同選手は「あまり意識していない。君らが読んだのと同じものを見ただけで、特に気にするつもりもない。もちろん、レアル・マドリードのようなクラブを軽視しているとかではないよ」としつつ、「帰国するという考えはある。僕の家族全員がヨーロッパにいるからね。アラビアに留まるか、戻るか。スペインでプレーする可能性? もちろんある」と去就の選択肢について語った。
またラポルテは、これまでのキャリアにおいて、国籍変更(フランスからスペイン)やサウジアラビア移籍などの下してきた決断について「僕の仕事はプレーすることであり、ベストを尽くすこと。自分の人生の決断を、人の意見に頼るつもりはない」と強調。続けて「僕が、キャリアや私生活において重要な決断を下したときは、それが自分にとってベストだと思ったから。当然、自分を傷つけるような選択をすることはない。結果的にそれが正しいことも正しくないこともあるけど、常に出した答えを尊重するべきなんだ」と明かした。
そして、サウジアラビアでの1年間を振り返ったラポルテは「文化は違うけど、僕は他のことをするためではなく、フットボールをするために行った。これまでのところ、悪い結果にはなっていない。欧州選手権では優勝することもできたしね。僕のキャリアにおいて最も素晴らしいことだったよ。グループとして戦うということのすべてを経験できた。壮観だった」と述べている。
なお同選手は以前、“始まりのクラブ”であるアスレティック・ビルバオへの将来的な復帰を仄めかしていたが、今後どのようなキャリアを歩むのだろうか。ラポルテの決断に注目が集まっている。