赤ちゃんたちが小さなお口で一生懸命使ってくれていた哺乳瓶。授乳期を過ぎると役目を終えてしまいますが、そこに目を付けた商品がX(Twitter)で話題に。末永く使える画期的なアイデア商品に注目が集まり、140万回以上閲覧され、約1万4000件の「いいね」を突破しています。
このアイデア商品を投稿したのは、5歳と1歳のお子さんを持つXユーザーのマンタ(@manta_oyogu_a)さん。紹介したのは、ピジョンが販売する哺乳瓶「母乳実感」シリーズを使い終わった後も活用できる専用パーツ「母乳実感パーツ ふた・ストロー」です。
●役目を終えた哺乳瓶がずっと使えるように
「母乳実感パーツ ストロー」「母乳実感パーツ ふた」は、使い終わった母乳実感の本体に取り付けられる専用パーツ。2023年8月に発売されました。
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ストローは哺乳瓶本体(プラスチック製限定)に取り付けると自宅で赤ちゃんがドリンクを飲む際の容器に大変身。また、ふたは食品や小物を入れるケースとして使えるようにするための便利なパーツとなっています。マンタさんは「哺乳瓶の続きを作ってくれてありがとう」「こういう『これで終わり』の続きを見せてくれるアイテムは嬉しいね」と感謝を込めてコメントしました。
●哺乳瓶がずっと使えるアイテムへの反響
赤ちゃん時代の思い出が詰まった哺乳瓶がずっと使えるようになるこのアイデア商品には、「こんな商品が…! 教えてくれてありがとうございます!!」「泣くね?(泣いた)」という声が寄せられており、マンタさんも「泣くよね…そこに目をつけてくれたのか…って泣く」とコメント。一方で、「捨てなければよかった、大事においておきたかったが押し寄せる」と既に捨ててしまった人から悔やむ声も寄せられていました。子育て世代に届けー!
●子育て世代の声を反映させた専用パーツ
「母乳実感パーツ ストロー」「母乳実感パーツ ふた」は、ピジョンの新しい事業や取り組みを社員が提案する制度「PFA(Pigeon Frontier Award )」に選出され誕生した商品です。プロジェクトメンバーたちの「わが子が使った思い入れのあるアイテムだからこそ、捨てられない!」「自身の経験から使い終わった哺乳びんに何か違うパーツを付けて、ずっと使えるようにできたらいいな」という思いから企画がスタート。1年以上のミーティングや数十パターンの試作を経て、商品化が実現しました。
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同商品はパッキンが一体型となっているため、分解・組み立てがしやすくお手入れも簡単。大量生産できる商品ではなく、また永く使えるよう飽きのこない形を追求した結果、制作費が高くなってしまったものの、「たくさんのお客さまに届けたい商品」という同社の思いが反映され、「母乳実感パーツ ストロー」が880円、「母乳実感パーツ ふた」が2個入りで770円という手に取りやすい価格設定となっています。
プロジェクトリーダーで自身も子育て中の永田さんは、公式サイトを通して「思い出がたくさん詰まった哺乳びんを捨てたり、戸棚の奥にしまい込んだりする以外の選択肢をご用意しました。いつも近くに置いて、ときに赤ちゃんだった頃のわが子に思いを馳せていただけたらうれしいです」と伝えています。
●ピジョン広報に聞いてみた
ねとらぼ編集部では、発売から1年を経てSNSで話題となっていることについてピジョンに話を聞いてみました。
購入者からどんな反響があったかについて、同社はこう述べています。
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「大変な授乳期を共に過ごした思い出の哺乳びんを、本商品によって再び使えることに多くの方から共感と喜びの声をいただいております。また、商品の使い勝手も好評をいただいております。モニターキャンペーンに2400件を超える応募(インスタグラムとXの合算)をいただくなど、発売前から非常に多くのママ・パパから関心を寄せていただいてました」
購入者アンケート(2024年7月)では、「卒乳したけど、哺乳瓶を捨てる気になれなくて。大切な思い出なので。この蓋があることによって、再利用でき、ずっと残せるのが本当に嬉しいです」「もうすぐ3歳の娘には、これでミルク飲んでたんだよーと思い出話もできて幸せです」といった声が寄せられたのこと。
「短期間の離乳食フレークの入れものとして使用できるためサイズアウトした哺乳瓶が外出時に重宝しそう」「調味料コーナーにピッタリです」など、実際の用途も明かしながら愛用しているという声もあったといいます。
売れ行きも好調で、累計出荷数は10万個を突破(2024年11月13日時点)。他の類似商品と比較しても、売れているという認識とのことです。
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