北九州市のファストフード店で中学生2人が刺された事件。亡くなった中島咲彩さんの通夜には多くの友人が参列し、別れを惜しみました。不安と動揺が広がるなか、様々な影響が出ています。
突然の凶行に15歳という若さで命を奪われた中島咲彩さん。同級生などによりますと、真面目で友達も多く、トラブルに巻き込まれるような子ではなかったということです。
記者
「午後7時すぎです。中島咲彩さんの通夜には、制服を着た多くの生徒が集まっています」
きのう、北九州市小倉北区の斎場で営まれた中島さんの通夜には多くの友人が訪れ、早すぎる死を悼みました。
同じ塾に通っていた同級生
「(咲彩さんは)話がおもしろくて、明るくて、みんなのムードメーカーみたいな感じです。天国に行っても忘れないでほしい」
同級生の父親
「みなさんやっぱり、子どもたちも泣き声しか聞こえてこないというか、つらい感じでしたね」
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犯人がいまだ逃走中の今回の事件。様々なところに影響が広がっています。
北九州市教育委員会によりますと、事件に対する不安から、きのう、市内の学校などで4100人あまりが登校を控えたということです。市教委は欠席扱いにはせず、要望に応じてスクールカウンセラーを派遣し、児童・生徒の心のケアにあたる方針です。
記者
「午前8時すぎです。生徒を乗せた車が続々と学校に入っていきます」
中島さんが通っていた中学校は、きょうから登校を再開。全校集会を開いて事件について説明したうえで、「心のアンケート」を実施し、生徒たちの心のケアにあたりました。
警察官
「今から帰宅されると思うんですけど、一人歩きになりますので、暗いところはなるべく避けて、明るいところを帰るようにお願いします」
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警察は一日あたり130人から150人の警察官を増員して、北九州地区での警戒を強化しています。
多くの人に衝撃と不安を与えている今回の事件。犯人の一日も早い逮捕が望まれます。