韓国で大統領の職権を代行する崔相穆副首相は、尹錫悦大統領の弾劾審判を担当する憲法裁判所の裁判官候補3人のうち、2人を任命したと発表しました。
韓国 崔相穆 副首相
「一日も早く政治的不確実性と社会の対立を終わらせ、経済と国民生活の危機の可能性を防ぐ必要から、任命を決定した」
大統領の職権を代行する崔副首相が憲法裁判所の裁判官に任命したのは、与党「国民の力」と最大野党「共に民主党」がそれぞれ推薦した2人です。
憲法裁判所の裁判官の定員は9人で、これまで3人が空席になっていました。
弾劾には6人の賛成が必要なため、尹大統領の審判の場合、罷免には全員の賛成が必要でした。
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裁判官の任命は野党が強く求めていて、崔副首相の前に大統領の権限を代行した韓悳洙首相は任命を保留したことなどで野党側から弾劾手続きを進められ、職務停止に追い込まれた経緯があります。
崔副首相は「共に民主党」が推薦したもう1人についても与野党の合意後に任命する方針を示していて、野党側の対応が注目されます。