首都圏で相次ぐ連続強盗事件で、東京都国分寺市の事件でも実行役を勧誘するリクルーターだった疑いが強まったとして、警視庁捜査1課が強盗傷害や住居侵入の容疑で、会社員名倉優也被告(31)を再逮捕する方針を固めたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。
名倉被告は昨年10月に埼玉県所沢市で発生した強盗致傷事件で、実行役とされる男4人のうち少なくとも3人を勧誘したとして、同11月に逮捕、起訴されていた。
捜査関係者によると、同被告は秘匿性の高い通信アプリで、本名と同じ「名倉」というアカウント名を使用していた。国分寺市の事件では、実行役とされる会社員佐藤聖峻被告(25)=強盗致傷罪などで起訴=のスマートフォンの解析から、名倉被告とのやりとりが明らかになったという。
名倉被告は昨年9月30日午前4時ごろ、国分寺市西恋ケ窪の住宅にガラスを破って侵入。住人の60代女性を縛って殴り、左腕骨折など3カ月のけがをさせた上、現金約550万円と財布など14点(時価計約8000円相当)を奪った疑いが持たれている。
国分寺市の事件を巡っては、これまでに佐藤被告ら実行役2人のほか、強奪品運搬役と資金管理役の女ら計4人が逮捕されている。