サカナクション事務所に脅迫メール　業務妨害容疑で男性を再逮捕

　人気ロックバンド「サカナクション」の所属事務所に「コンサート会場で人が大量に死ぬ事になる」などと脅迫メッセージを送ったとして、警視庁捜査1課は16日、住所不定、無職、鈴木啓太被告（26）＝威力業務妨害罪で起訴＝を同容疑で再逮捕したと発表した。「私はやってません」と容疑を否認している。鈴木容疑者はサカナクションのファンクラブに入会しているという。

　再逮捕容疑は2023年10月〜24年7月、サカナクションの事務所宛てに「ライブを中止しないと誰かが私に刺されます」といったメールなどを3回にわたって送り、北海道小樽市や名古屋市、横浜市で行われたイベントで警備員を増員させるなど事務所の業務を妨害したとしている。

　警視庁によると、鈴木容疑者はX（ツイッター）で知り合った20代女性から譲り受けたメールアドレスなどを使っていたとされる。

　鈴木容疑者は、サカナクションがイベントを予定していた東京都渋谷区のライブハウスに対しても同様のメッセージを送ったとして、24年12月に警視庁に威力業務妨害容疑で逮捕され、その後起訴されていた。【岩崎歩】