きょうからガソリン補助金が縮小され、今後1リットルあたり185円と過去最高水準まで上がる予想です。早速、値上げに踏み切ったガソリンスタンドもあります。
都内にあるガソリンスタンド。きのうまでレギュラーガソリンを1リットル175円で売っていましたが、きょうから180円に値上げしました。
給油客
「きのう来ればちょっと安かったね。失敗した、忘れてた。もう自転車に変えます。これではやっていけないね」
「値上がりするのは知っていたんですけど、今日からだというのは知らなかった。しょうがないかなと思うんですけど、給料とかはなかなか上がらないので、その分、苦しくなりますよね」
政府は、きょうからガソリン補助金を5円縮小していて、平均価格は今後、185円程度と過去最高の水準に迫る見通しです。
西綾瀬サービスステーション 三枝直樹 店長
「価格自体(180円)は20年以上働いていますが、記憶の中で3回ぐらいしかないですね」
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燃料の値上がりは、こんなところにも影響が…。
山梨県のイチゴ農家です。農業用ハウスを7棟所有していますが、頭を悩ませていることがあります。
観光苺山城園 水上裕介さん
「(農業用ハウスは)設定した温度を下回ると、ボイラーがまわって重油を使い始める。本当にもう重油の値段の高騰にはびっくりです」
農業用ハウスを暖めるボイラーの燃料となる重油の価格が高騰しているのです。
重油価格は、この1年で1割ほど値上がり。この時期は1万リットルほど使うため、今シーズンは昨シーズンと比べ燃料コストだけでおよそ10万円増加する見込みです。
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観光苺山城園 水上裕介さん
「重油とか上がってきているものは仕方ないが、イチゴを待ってくれているお客さんがいるので、もうそれは仕方ないと思いつつやっている」
物価高も重なり、負担は増すばかりです。
ただ、このガソリンや重油などへの補助金は3年間にわたって延長を繰り返していて、これまでつぎ込まれた予算は8兆円余り。財政負担が膨らみ続けるなか、国民生活への配慮とのバランスも課題となっています。