【ニューヨーク時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は26日、「物言う株主」の米投資会社アンコラ・ホールディングスが米鉄鋼大手USスチールに日本製鉄への身売りを断念するよう働き掛けるため、委任状争奪戦に向けた準備を進めていると報じた。USスチールを他の企業に売却することは考えていないという。
WSJによると、アンコラはUSスチールの12人で構成される取締役会に9人の候補者を推薦した。他の株主の賛同を得て、ブリット最高経営責任者(CEO)を解任するほか、日鉄による買収を阻んだ米政府などを相手取った訴訟も取り下げさせる方針だ。