フジテレビは27日、中居正広氏の女性トラブルに局員の関与を指摘する一連の問題を受け、同局内で記者会見を開いた。
【写真】深々と…頭を下げて謝罪した港浩一氏らフジテレビ幹部 会見にはフジテレビ港浩一社長のほか、嘉納修治会長、遠藤龍之介副会長、フジ・メディア・ホールディングス(HD)金光修社長が出席した。嘉納氏、港氏は、HDを含め、同日付で役員を辞任すると発表した。
会見では同局の社会部記者の男性がマイクを握る一幕もあり、コンプライアンス委員会のトップを務める遠藤副会長が、週刊誌報道で一連の問題を知ったと発言したことについて「愕然とした」と痛烈批判。その上で、問題が共有されなかったことを「非常に不可解」と述べた。
そして同日付で辞任した港氏に対しても、「社長にお伺いしたいのは、身近にいる上役である遠藤副会長にも上げられなかったということの裏にですね、何か隠したいこととか守りたいもの、編成幹部は非常に港社長と懇意にしていたという風に聞いております。そういうものを守りたい、示談が進めば、そのままにもしてしまいたいというようなものがなかったのか」と追求した。これに港氏は「守りたいとかしたいとかという気持ちはありません」と話した。
一連の問題をめぐっては中居氏については昨年末に一部週刊誌が、女性とのトラブルがあり高額な示談金で解決していたことと報道。9日夜に中居氏が公式サイトで声明を発表し、トラブルがあったことは事実として「今回のトラブルはすべて私の至らなさによるものであります」と謝罪した。その後、各テレビ局やラジオ局のレギュラー番組が終了&降板が相次ぎ、23日にファンクラブサイトを通じて引退を発表した。
さらには中居氏の女性トラブルに同局員の関与が指摘されると、同局は「内容については事実でないことが含まれており、記事中にある食事会に関しても、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません」と否定。港氏は、前倒して定例記者会見を行い「視聴者、関係者に多大なご心配をおかけしていること、現在まで説明ができていなかったことについておわび申し上げる」と謝罪したが、取材者を限定し、テレビ撮影を禁止したために批判が殺到。これを受けて日本生命、トヨタ自動車など少なくとも75社がCM差し替えを決める事態に発展していた。