金を無心され息子を刺殺 71歳母親に懲役5年 宇都宮地裁判決

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2025年01月27日 20:57  毎日新聞

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毎日新聞

宇都宮地裁=宮武祐希撮影

 2023年5月、栃木県佐野市赤見町の住宅で、この家に住む長男の田中正人さん(当時43歳)を刺殺したとして、殺人罪に問われた無職の関口房子被告(71)=群馬県館林市成島町=の裁判員裁判で、宇都宮地裁(滝岡俊文裁判長)は27日、懲役5年(求刑懲役10年)を言い渡した。


 判決によると、関口被告は23年5月18日、長男から金を無心されて口論となり、包丁を持ち出して「刺せるものなら、刺してみろ」などと迫って来た長男の胸部を包丁で突き刺し、出血性ショックで死亡させた。


 判決では、関口被告が自宅に押し掛けられるなど、長男から繰り返し金銭を要求されていたことや、精神的に追い詰められて殺害に至った点を「(関口被告への)非難を軽減させるものと評価できる」とした。


 一方で、傷が深さ約20センチに達していることから「突発的ながら、強い殺意に基づく(犯行)と認められる」とした。また、当時の状況が「殺害の選択がやむを得ないと評価できるほど、追い詰められていたとは言えない」と指摘し「身勝手で短絡的な犯行に及び一定の非難を免れない」とした。


 弁護側は、犯行当時は精神的に疲弊し、正常な判断ができなかったと主張し、執行猶予付きの判決を求めていた。【池田一生】



このニュースに関するつぶやき

  • 世間の目に晒されるより、刑務所で過ごす方が楽かもな。追い詰められてたんだと思うよ息子に。自分が死んだ後先思えば、他人様に迷惑かけるよりは我が手で、と思ったかも知んないじゃん。
    • イイネ!20
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