限定公開( 2 )
小鳥を殺したとして、警視庁保安課は6日にも、川崎市の会社員、辻博容疑者(49)を動物愛護法違反(殺傷)などの疑いで再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で判明した。辻容疑者はSNS(ネット交流サービス)上に、小鳥を殺す様子や死骸の動画などを繰り返し投稿していたという。
捜査関係者によると、辻容疑者は2024年夏ごろ、川崎市の自宅で野生のハトを殺した疑いがある。
また、関係者によると、辻容疑者はX(ツイッター)に「青嶋未来」の名前でアカウントを開設。24年8月ごろからインコや文鳥などの小鳥の首を手で絞め殺したり、全身の羽をむしったりする動画や画像を投稿し始めたとされる。
小鳥は東京都内のペットショップで購入するなどしていたとみられる。投稿を見た人からの各地の警察への通報が相次いでいたという。毎日新聞の情報提供窓口「つながる毎日新聞」にも今年1月、辻容疑者の投稿に関する情報が寄せられていた。
公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」(東京都渋谷区)の代表理事で俳優の杉本彩さんは「近年、個人が快楽的に動物を虐待し、動画収録したものをSNSに投稿するケースが非常に増えている。虐待抑止のために厳罰化を求めていく必要がある」と指摘する。
|
|
警察庁によると、動物虐待に関して23年に181件を摘発しており、14年の3・7倍に増加。統計のある10年以降で最多となっていた。警察庁は動物愛護団体などと連携して虐待防止を指導し、「公共の場や動画投稿サイトのような多数の目に触れる悪質な事犯については迅速な捜査を推進する」としている。【加藤昌平】
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 THE MAINICHI NEWSPAPERS. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。