重慶長安汽車(写真左)と東風汽車のロゴ(AFP時事) 【上海時事】中国メディアは10日、中国国有自動車大手の重慶長安汽車(重慶市)と東風汽車(湖北省武漢市)が経営統合する可能性があると報じた。統合が実現すれば、電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)などを抜き、販売台数で中国首位の自動車グループとなる。
長安汽車と東風汽車が9日にそれぞれ、支配株主が事業再編を計画していると明らかにした。発表は経営統合に触れていないが、国有企業改革の一環として、両社の統合計画が進められているとの見方が広がっている。
中国新車市場ではEVシフトが急速に進んでいるが、国有系企業は外資系とともに出遅れている。中国政府には統合で国有自動車メーカーの効率化を図り、経営を立て直す狙いがありそうだ。