『スローループ』作者、乳がん治療で漫画休載へ　摘出手術→薬の治療「命に別状はなく元気」

　漫画『スローループ』が、作者・うちのまいこ氏の乳がん治療のため、しばらく休載することが21日、まんがタイムきらら編集部より発表された。発表後、うちの氏は自身のXを更新し、「身をもってポピュラーな病気であることを証明していく漫画家…とりあえず命に別状はなく元気なので安心してください！どれだけ元気かというと数日前キャス練できるくらいには元気です！（多少傷は痛みましたが！）」と現在の体調を伝えた。

【画像】作者が乳がん…経緯を説明したイラスト付き声明文

　また、3月12日にコミックス新刊10巻が発売されるが、「年末年始、検査や手術やらで（本当に3月に単行本出せるのか…？？）と戦々恐々でしたが、編集さんやアシスタントさん、優しい作家仲間さんたちの協力によりなんとか間に合いました…！！本当にありがとうございます！」と関係者に感謝した。

　休載理由については編集部より書面にて発表され「いつも『スローループ』をご愛読いただきまして誠にありがとうございます。『スローループ』77話以降の掲載につきまして、うちのまいこ先生のご体調などを鑑みまして、しばらくの間休載させていただくこととなりました」と説明。

　「また、今後の掲載につきましては、『まんがタイムきららフォワード』から、『COMIC FUZ』へと掲載場所を変更して皆様にお届けさせていただきます」と掲載場所を変更することを発表した。

　続けて「再開時期は今後の『まんがタイムきららフォワード』、また『COMIC FUZ』にて改めてお知らせいたします。急なお知らせとなり、楽しみにしていただいている読者の皆様には大変申し訳ありませんが、今後とも『スローループ』をどうぞよろしくお願いいたします」と理解を求めた。

　作者・うちの氏からのコメントも掲載され、「いつも『スローループ』を読んでいただきありがとうございます。二か月連続で休載してしまい、大変申し訳ありません。先月乳がんを摘出する手術をしまして、これから薬による治療が始まるのですが、副作用等を考えると安定した連載ができないことが考えられるため、雑誌に迷惑がかかると思い、芳文社さんのアプリ『COMIC FUZ』に移行させていただくことになりました」と説明。

　「今後はFUZにて応援いただけると嬉しいです！　病名は伏せるかどうか迷ったのですが、定期検診の大切さを身をもって知ったので読者のみなさん、フリーランスのみなさん、漫画家のみんな!!検診に行こう!!忙しかったり病院が怖かったりするかも知れませんが…発見が遅くなればその分治療もより大変になります！という思いを伝えたく公表させていただきました。みんな、健康診断・検診に行こう！」と伝えた。

　『スローループ』は、亡き父に教えてもらったフライフィッシングを嗜むひよりと、料理が得意で天真爛漫な小春が、両親の再婚で「姉妹」となり、高校1年生の2人が釣りをしながら絆を深めていくガールズストーリー。『まんがタイムきららフォワード』で2018年より連載中で、2022年にはテレビアニメ化もされた人気作品となっている。