全日空機の主翼の先端に描かれたロゴ(AFP時事) ANAホールディングス(HD)は25日、航空需要の拡大を見込み、新型航空機を77機発注すると発表した。2028年度から導入を進め、30年度にグループの機材数をコロナ禍前の19年度比6%増となる約320機に増やす。
インバウンド(訪日客)需要などで好調な国際線では、アジア―北米路線の拡大や成田空港の再拡張を見据え、米ボーイングの中型機を18機発注するのが柱。一方、国内線では中小型機の割合を高める。ブラジル航空機大手エンブラエルの小型機は20機発注。従来購入を予定していた三菱重工業による国産小型ジェット旅客機「スペースジェット」(旧MRJ)の開発が中止になったことに伴い、エンブラエル製で代替する。