大津市皇子が丘2のタワーマンションで男性が死亡し、妻も意識不明の重体となる事件があり、滋賀県警は26日、夫婦が何者かに襲われたとみて、殺人・殺人未遂事件として捜査を始めたと発表した。2人とも25日に頭から血を流して倒れているのが見つかっていた。県警は大津署に捜査本部を設置し、詳しい経緯を調べている。
県警捜査1課によると、男性はマンション11階に住む無職の岩崎安三さん(78)と確認された。妻(74)と2人暮らしだった。
県警が岩崎さんの遺体を司法解剖した結果、死因は頭蓋(ずがい)内損傷と判明。頭蓋骨が骨折しており、何らかの凶器で殴られて25日正午ごろに死亡した可能性が高いという。妻の頭などにも複数の傷が確認されている。
事件は25日正午ごろ、住民らの通報で発覚した。警察官が11階のエレベーターホールで倒れている妻を発見。呼びかけに反応がなく、救急搬送された。夫婦の部屋では岩崎さんが見つかったが、その場で死亡が確認された。部屋の扉は施錠されており、室内に入るまで約2時間かかったという。
県警は捜査の結果、夫婦の負傷状況などから何者かに襲われた可能性が高いと判断。岩崎さんは室内、妻はエレベーターホール付近で負傷したとみており、マンション内や付近の防犯カメラなどの映像を確認するなどしている。
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現場はJR大津京駅前にある38階建て。26日朝には警察官らが近くの通学路を警戒した。住人の50代女性は「このマンションには小さい子供もいるので心配だ」と話した。【飯塚りりん、菊池真由】
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