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和歌山市で2年前、選挙演説に訪れた岸田文雄前首相のそばにパイプ爆弾が投げつけられた事件で、殺人未遂など五つの罪に問われた木村隆二被告(25)が懲役10年とした1審判決を不服として、大阪高裁に控訴したことが明らかになった。控訴は4日付。
2月の1審・和歌山地裁判決によると、被告は2023年4月15日、和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で、衆院和歌山1区補選の演説に訪れた岸田氏らに向け、黒色火薬を詰め込んだ爆弾を投げつけて演説会を妨害し、聴衆の男性ら2人に軽傷を負わせた。岸田氏は逃げて無事だった。
弁護側は「爆発で大きな音を出し、注目を集めることが目的だった」と主張。殺意の有無が争点だったが、判決は殺意を認定したうえで「現役の総理大臣を狙い、社会に与えた不安感は大きい。選挙活動の妨害も軽視できない」と述べた。【藤木俊治】
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