電機ベア、1万円以上で決着へ=12日回答、交渉大詰め―25年春闘

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2025年03月10日 13:02  時事通信社

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時事通信社

 電機大手の2025年春闘で、従業員の基本給を底上げするベースアップ(ベア)相当分について月額1万円以上とする方向で決着する見通しとなった。産業別労働組合「電機連合」が10日、中央闘争委員会を開き、妥結受け入れの下限となる基準を前年と同じ1万円以上とする方針を正式決定。大手の労使交渉は12日の集中回答日に向けて大詰めを迎える。

 電機連合は傘下中小の賃上げ余力などを考慮し、妥結受け入れ基準の引き上げは見送ったが、比較できる1998年以降で最高水準を維持した。回答でさらなる上積みを目指す。電機大手の労組は物価高を踏まえ、25年春闘でベア1万7000円を要求している。

 24年春闘では大手12社の労組がベア1万3000円を要求し、妥結基準は1万円以上に設定した。シャープが1万円で回答した以外は、日立製作所など他11社は満額回答した。

 電機業界では主要企業の労組が要求額をそろえる「統一闘争」が慣例。回答の妥結受け入れ基準は、各労組がストライキに踏み切るかどうかの目安となる。電機連合は20年春闘から、基準を満たせば回答額に差が出ることを容認している。 
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