格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンの乗組員らで作る労働組合は14日、労組幹部だった男性パイロットが、諭旨解雇処分の無効を東京地裁に訴えた訴訟で、会社側が処分を撤回し、和解が成立したと発表した。
労組などによると、男性は昨年3月、上司に対するパワハラを繰り返したとして諭旨解雇処分を通知された。男性はパワハラを否定し、労組は処分取り消しを求めてストライキ実施を計画。だが、会社側がスト通告時間を巡り「場合によっては懲戒処分を検討する」などと説明したため、全面ストを見合わせた経緯がある。男性は同月末に退職していた。
労組によると、和解は既に成立している。会社側は、男性を諭旨解雇処分としたことについて遺憾の意を表明し、解決金を支払った。雇用契約は合意により円満終了となったという。労組は「会社が懲戒処分を行ったことが間違いと認め謝罪し、同様なことはしないと約束したと考え、高く評価する」とのコメントを出した。【宇多川はるか】
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