南海電鉄創業140周年『新制服発表会』の模様 南海電気鉄道は、今年、創業140周年を迎えるにあたって、鉄道部門の制服を32年ぶりに一新する。デザインを、南海電鉄沿線の大阪府岸和田市出身で大阪・関西万博2025のシニアアドバイザーを務める世界的デザイナー、コシノジュンコ氏が手掛けた。
【写真】なんば駅一日駅長に就任した鈴木砂羽 新制服は鉄道部門(駅係員・乗務員・技術部門)の13種類。駅係員・乗務員は4月1日から、技術部門は夏頃からの着用予定。コシノ氏による新デザインのコンセプトは「“UNITY” 結ぶ力・団結」。これまでのディープネイビーから、チャコールグレーを基調に変更。そこに、ブランドカラーをアクセントに取り入れたフォーマルなデザインに一新することで、「安全・安心の変わらない伝統は守りつつ、次代の新しい感性・ニーズを先取りしながら挑戦し続けることで、誰もが心地よい“なんかいいね”があふれる企業でありたい」という思いを込めた。さらにジェンダーによる差異をなくし、ワンタッチで着脱可能なネクタイを採用した。使用後の制服を回収し、アップサイクルを行う仕組みも検討している。
コシノ氏は「私にとってのユニフォームの原点は、地元・岸和田のだんじり祭りの法被。祭りでそろいの法被をまとい、ともに力を合わせることで生まれる強い絆と連帯感は、私の心に深く根付いており、その世界観を南海電鉄の制服に反映させたいと考えました」とコメントした。
26日には、大阪・南海電鉄難波駅で「南海電鉄創業140周年“新制服発表会”」が開かれ、ショーのような形式でエキストラが登場し、新制服を披露した。