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音声合成ソフトを手がけるAHS(東京都台東区)は4月1日、AI音声合成技術を用いた文字読み上げソフト「VOICEPEAK 重音テト(かさね・てと)」を同月24日に発売すると発表した。価格はパッケージ版が1万3800円、ダウンロード版が1万800円など。
任意のテキストを入力して音声を作成するソフト。「芯の通ったはっきりとした発声が特徴」で、通常の読み上げの他、「High」「Low」「Whisper」「Power」「Sweet」という5種の感情表現に対応した。
他のVOICEPEAK製品があれば、1つのソフトに複数のナレーターを読み込ませ、セリフごとに話者を切り替える“掛け合い”も行える。おまけとして声優・古賀明さんによる深みのある低音ボイスが特徴の「VOICEPEAK FRIMOMEN(フリモメン)」も収録した。
対応プラットフォームはWindows、macOS、Lunux。個人の捜索活動の範囲であればガイドラインに沿って連絡などはなしで利用できる。
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重音テトは、もともと2008年に匿名掲示板の「2ちゃんねる」でエイプリルフールのジョークとして作られた“架空のVOCALOID”だった。その後、歌声合成ソフト「UTAU」で使える独自の音声素材などが作成され、バーチャルシンガーに。現在、重音テトはキャラクター原画の線さんや音声素材の小山乃舞世さんら著作権者を加えたオフィシャルサークル「ツインドリル」が運用している。
AHSは、2023年に歌声合成ソフト「Synthesizer V」に重音テトを採用。利用者による楽曲や動画の製作も積極的に行われ、最近ではレトロゲーム「テトリス」をモチーフにした楽曲も人気となっている。
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