警視庁本部=東京都千代田区 無許可で高額な工事契約を結んだとして、悪質リフォームグループのトップらが逮捕された事件で、SNSで「スーパーサラリーマン」を名乗っていた清水謙行容疑者(49)が、実質支配する複数のリフォーム会社とコンサルタント契約を結んでいたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁暴力団対策課は、同容疑者はリフォーム契約の内容を管理する立場にあったのに、これを隠して報酬を受け取るためコンサル契約を結んだとみて資金の流れなどを詳しく調べる。
同課によると、清水容疑者は、自身をトップとするグループ「清水会」で、複数の悪質リフォーム会社を運営。工務店の利益率は一般的に20〜30%なのに、傘下のリフォーム会社は「屋根がめくれあがっている。放置すれば雨漏りし、風で屋根がはがれてしまう」などと言って契約を取り付け、約65%と高い利益を得ていた。
メンバーは、飛び込み営業をする「アポインター」や、後日飛び込み先を訪れて契約を交わす「クローザー」などに役割を分担。アポインターには1人月400万円の営業目標が課せられることもあり、清水容疑者らは成績によって表彰したり、営業トークの練習をさせたりしていた。
グループは2024年2月までの5年間で約100億円を売り上げており、報酬の取り分はそれぞれ、清水容疑者ら経営陣が25%、アポインターやクローザーが40%、工事外注先が35%だった。
清水容疑者はコンサル名目などで、計約10億円を受領していたという。
これまでにリフォーム代金の詐取未遂容疑などで逮捕された同会のメンバーは14人に上る。同課は、グループが組織的にリフォーム詐欺を繰り返していた疑いもあるとみて、全容解明を進める。