
関西テレビ 大多亮 社長(当時)
「自分たちの対応が傷つけていたわけですから、とにかく(女性に)謝りたいです」
2025年4月4日に会見を行い、関西テレビの社長・大多亮氏は、突如辞任を表明しました。中居正広氏の問題が起きた当時は、フジテレビの専務で、港前社長らと共に対応に当たった人物です。
関西テレビ 大多亮 社長(当時)
「自分たちはこれでいい、良かれと思ってやっていたことが、彼女にとっては全然違ってたという指摘は本当に、情けないというか」
大多氏らは当時、「プライベートな男女間のトラブル」と判断していましたが、3月31日、調査結果を発表したフジテレビの第三者委員会は…
第三者委員会の調査報告書
「性暴力に対する無理解と人権意識の低さが見て取れる」
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フジテレビの女性アナウンサーに対する中居氏の「性暴力」を認定したのです。
現場となったのは中居氏のマンション。第三者委員会は、削除されていた中居氏らのメール・LINEなどを復元して調査。実態が見えてきました。
中居正広氏(第三者委員会の調査報告書)
「男同士じゃつまらんね。フシアナ誰か来れるかなぁ」(報告書の原文ママ)
これは2023年5月28日に中居氏が、フジテレビの編成局幹部B氏に送ったメッセージ。バーベキューに、誰か女性アナウンサーを誘ってほしいといいます。これに対し…
編成局幹部 B氏(第三者委員会の調査報告書)
「〇〇〇〇(女性Aのフルネーム)に声かけてみようかなと思います」
B氏に誘われてバーベキューに参加した女性にはその2日後、中居氏からメールが届きます。
中居氏
「今晩、ご飯どうですか。メンバーの声かけてます」
複数人による会合だと思い、参加する意向を伝えていた女性。ところが、夕方になると…
中居氏
「雨のせいか、メンバーが歯切れわるくいないです。飲みたいですけど、さすがに2人だけだとね。どうしましょ。お店。自信はありませんが、探してみますね」
しかし、第三者委員会のヒアリングで中居氏は、このとき実際には「他のメンバーは誘わず、店も探していなかった」と明かしたといいます。結局、中居氏のマンションでの2人きりでの食事を提案。応じざるを得なかった女性は、その理由について...
アナウンサー女性
「仕事上付き合いのある、芸能界の大御所から、そういわれたら行かざるを得ない。ここで断ったりしたら仕事に影響が出るのではないか、そんな思いがあった」
今回の調査では、性暴力が「業務の延長線上」で起きたことも認定しました。
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第三者委員会 委員長 竹内朗 弁護士
「(2人は)仕事上の関係であって、著名なタレントと入社数年目のアナウンサー。そこに権力格差があった」問題の背景として、フジテレビの企業体質も厳しく批判しています。
第三者委員会 委員長 竹内朗 弁護士
「社内のセクハラに非常に寛容な企業体質。セクハラを中心とするハラスメントがまん延」
中居氏のバーベキューに被害女性を誘っていた社員B氏(編成局幹部)をめぐっては、こんな事例も明らかになっています。第三者委員会は、2021年にホテルのスイートルームで行われた会合でも、中居氏が別の女性アナウンサーにセクハラ行為をしたと認定。
この会合にかかった38万1365円は、B氏がフジテレビの経費で処理したといいます。
このほか、BSフジ「プライムニュース」のキャスター・反町理氏による後輩の女性2人に対するハラスメントも認定されました。一連の指摘を受け…
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フジテレビ 清水賢治 社長
「私たちは、これまでの自己認識がいかに甘かったのかを思い知りました」