フィリピン当局は、南シナ海で領有権を争う中国の艦船が危険な操縦を繰り返し、何度も衝突しようとしてきたとして、映像を公開しました。
フィリピン沿岸警備隊の発表によりますと、南シナ海のスカボロー礁付近で7日、中国海警局の船2隻が、危険な操縦を繰り返し、フィリピンの巡視船に対して何度も衝突を試みたということです。
フィリピン側が公開した映像には、中国船の船首が衝突する寸前の距離まで接近している様子が捉えられています。
フィリピン沿岸警備隊は、中国側の攻撃的な行動や威嚇にもひるむことなく「毅然とした態度を示した」としたうえで、「海洋権益を守るために全力を尽くす」と強調しています。
スカボロー礁は、フィリピンの排他的経済水域の内側にありますが、中国が2012年から実効支配していて、領有権をめぐる争いが続いています。
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