村上氏長女ら、保有比率１１％超＝フジ親会社の株式買い増し

　「物言う株主」として知られる村上世彰氏の長女野村絢氏や旧村上ファンド系の投資会社が共同で保有するフジ・メディア・ホールディングス（ＨＤ）株式の比率が１１．８１％に増えたことが１０日、分かった。前日に公表された９．７７％からさらに上昇した。

　フジＨＤは、元タレント中居正広氏の性加害を巡る問題で批判を浴びたフジテレビの親会社。経営陣の刷新やガバナンス（企業統治）の改革を進める中、野村氏側が経営への関与を強める可能性がある。

　投資会社が１０日、関東財務局に報告書を提出した。保有目的について「投資および状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としている。