「難病で降格は不当」 51歳男性、大阪地裁に地位確認申し立て

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2025年04月14日 21:40  毎日新聞

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毎日新聞

難病を理由に不当な降格を受けたと訴える川上征之さん。現在も必要に応じて医療用のつえを使っている=大阪市内で2025年4月14日午後3時3分、岩崎歩撮影

 筋力が落ちる難病を患ったことを理由に不当に降格させられたとして、「阪神動力機械」(大阪市)に勤務している川上征之さん(51)=神戸市=が14日、降格前の地位確認を求める仮処分を大阪地裁に申し立てたと明らかにした。申し立ては11日付。


 川上さんによると、2019年に神経系の難病「ギランバレー症候群」を発症し、車いす生活になった。


 発症前と同じ業務をこなし、22年に課長職に昇格したが、23年に再発。療養後に復職すると会社から降格と配置転換を告げられ、その翌年にはパソコン作業を主とする未経験の内勤業務に異動となった。


 会社側からは当初、降格・配置転換の理由として「障害や休職リスク」が示されたといい、上司からは「手の動かないやつは戦力にならない」と言われたとしている。川上さんは「働く意志や能力があるのに働けない苦しさに耐えてきた。障害があっても働きやすい環境にする一歩にしたい」と訴えている。


 阪神動力機械は「申立書が届いていないのでコメントできない」としている。【岩崎歩】



このニュースに関するつぶやき

  • 会社はボランティア事業ではない。本来の業務を満足にこなせず、いつ再び離脱する状態になったのなら、負担が増えるのは部下 約4カ月の入院とリハビリで課長のポストが空白になった責任を取ったら?
    • イイネ!4
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