5月 食品478品目に日用品も値上げ、「きのこの山」「たけのこの里」は価格据え置きで内容量変更、価格下がるモノは?【Nスタ解説】

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2025年04月30日 21:26  TBS NEWS DIG

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5月はまた値上げの波が…。コメの値段もさらに上がるなか、政府が放出した備蓄米のうち、スーパーなどの小売店や飲食店にたどり着いたのは、全体の約2%だったということです。

【写真を見る】1kg 750円のご当地米「はれわたり」

5月1日から食品478品目が値上げ 値上げの傾向は?

井上貴博キャスター:
5月も値上げは続きそうです。具体的に見ていきます。

▼伊藤ハム
ハム・ソーセージなど60品目
約2%〜18%の値上げ(商品規格変更含む納品価格)

▼ハウス食品
ルウ・レトルト製品
約8%〜15%の値上げ(希望小売価格)
具体例:「バーモントカレー 中辛 230g」425円→481円

▼UCC
コーヒー飲料など41品目
15%〜30%の値上げ(店頭想定価格)
具体例:「UCCゴールドスペシャル スペシャルブレンド SAP250g」645円→807円

帝国データバンクによりますと、2025年1月から10月までに1万4409品目が値上げをするということで、すでに2024年の1年間を超える勢いです。

値上げの傾向としては、食品・日用品を中心に買い控えが強まるなど、消費者の“値上げ疲れ”が顕著に出始めているということです。

価格は「据え置き」とした上で、“実質の値上げ”をする企業もあります。

明治は5月20日から、「きのこの山・たけのこの里」の価格は据え置き、内容量を変更すると発表しました。きのこの山は74g→66gに、たけのこの里は70g→63gに変更するということです。

実際に個数を数えてみると、大体どちらも3〜4個ほど少なくなっていました。

値上げのニュースは多いですが、価格転嫁しなければいけない仕方ない部分もありますよね。

プロ経営者 ハロルド・ジョージ・メイさん:
仕方ないと言えば仕方がないですが、やはりそこが市場の原理です。あとは競争でどういう商品が生き残るかということだと思います。

私は、値上げをするなら「値上げをする」と正々堂々と理由をつけて言った方がいいと思います。中身を変えるというのは、やはり気がつきますから。

井上キャスター:
「値段を据え置いていて嬉しい」というよりもということですね。

そして、値上げは食料品だけではありません。

日本製紙クレシアでは、5月1日の出荷分から「クリネックス」「スコッティ」などのブランドで展開しているトイレットペーパーやティッシュなど製品全般を10%以上値上げするということです。

価格改定の理由としては、「原材料・燃料費」「物流費」「人件費」の上昇が理由だということです。

野菜価格の今後の見通しは?

井上キャスター:
値上げ続きの5月ですが、価格が下がるものがあります。

4月30日に発表された野菜価格の今後の見通しです。(農林水産省「野菜の生育状況及び価格見通し」より)

【平年を上回って推移している野菜】
・ニンジン
・ジャガイモ
・タマネギ
など

価格が上回っている理由としては、各産地で雨が少ないなどが要因です。

【平年並みで推移している野菜】
・キャベツ
・ナス
・トマト
など

【平年を下回って推移している野菜】
・レタス
(5月後半は平年並み)

葉物野菜が結構安くなってきているということです。

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〈プロフィール〉
ハロルド・ジョージ・メイさん
プロ経営者
1963年オランダ生まれ
現パナソニック・アース製薬の社外取締役など

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  • 値上げはいいからそのたびに俺の賃金も上乗せしてあげてくれたら文句はないんだが・・・
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