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2024年7月に松山城(松山市)の城山で発生した土砂災害を巡り、市は4月21日から崩れた斜面を復旧させる本格的な工事を始めた。工期は2026年2月末まで。
昨年7月の土砂災害では、城山の斜面が幅約50メートル、高さ約100メートルにわたって崩れた。ふもとの住宅が倒壊し、3人が死亡した。
復旧工事では斜面を高強度のネットなどで補強するなどして崩壊を防ぐほか、地下水や雨水が集まる排水管も整備する。災害との関連性が指摘されている城山上部の緊急車両用道路については、被災前より道幅を狭くし、固い岩盤にくいを打ち込むなどして基礎部分を強化する。工事費は約3億8000万円。
現場周辺には、梅雨や台風などに備えて定点カメラ4台などを設置。異常があれば市職員が駆けつけるなど、24時間体制で監視している。野志克仁市長は「安全を最優先に、1日でも早く工事を完了させるよう全力を尽くしたい」と話す。
土砂災害の被害を受けたふもとのマンションに住む宇都宮康夫さん(67)は「しっかり工事を進めてほしいが、雨が多い時期を迎えるので工事中も再び崩れないか不安。工事完了後も引き続き再発防止策を徹底してほしい」と訴えている。【広瀬晃子】
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