一人暮らしの飼い主が緊急入院、置き去りの猫を救出に→室内はゴミの山で強烈な異臭、飼い猫は見当たらず…

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2025年05月07日 12:20  まいどなニュース

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猫風邪などを患っていたが、今は元気に!(保護ボランティア「コア」さん提供、Instagramよりキャプチャ撮影)

「猫と暮らしていた一人暮らしの方が急に入院してしまい猫が取り残されているとの事で救助に行きました。
入院している女性は持病があってもう帰ることは難しいようです。
親戚の方がアパートを片付けに来たときに近所の方が色々聞いてくださいました。

中に入る許可をいただき、残された猫を探したのですが、ゴミの山で歩くのすら出来ず猫を見つけることはできませんでした。
親戚の方と近所の方がが入り口付近は少し片付けたとの事です。

入院して1週間、猫が無事なのかもわかりません
何としてでも保護しなければなりません。
捕獲器は入り口付近に置かせていただきました。
どうか入ってくれますように」

【写真】レスキュー3日目、ついに捕獲器に猫が

保護ボランティアにレスキュー依頼、アパート玄関を開けると強烈な悪臭が…

猫と暮らしていたという、一人暮らしの飼い主さんが緊急入院。自宅アパートにひとり取り残されてしまった猫の保護に乗り出したと、千葉県の保護ボランティア(@koa852)がInstagramで報告しました。保護ボランティアによると、飼い主さんの親戚が同じアパートに住む猫好きの人に相談したところ、その人を通じて保護ボランティアのもとへ保護依頼がきたといいます。

「飼い主さんが職場で倒れ救急搬送され入院となり、私のところに保護依頼がきました。飼い主さんの容体は深刻で、命の危険が迫っている状態だそうで。また会話が難しい状況にあり、猫の名前や年齢など詳しい情報を聞き出すことができなかったとのことです」

保護ボランティアは依頼を受けてアパートの部屋の中に入る許可をもらい、早速現場へ。室内はゴミの山で目を覆うような光景に驚きました。

「玄関を開けた瞬間、強烈な悪臭が漂い、思わず気分が悪くなりました。私が室内に入った際には、既に親戚の方が入口付近を少し片付けてくださっていたため、何とか歩くことができましたが…部屋の奥には、ワンルームの6畳ほどのスペース。この日、訪れたのは夜でしたが、電気がつくのは入口のみで、室内は暗闇に包まれていたんです。懐中電灯の光を頼りに中へ進むと、目の前には高さ1メートルほどにもなるゴミの山が広がっており、部屋全体を埋め尽くしている様子。猫は見当たらず気配もなく、少し片付いている玄関付近に捕獲器を置いて帰りました」

レスキュー2日目、大量のゴキブリに衝撃!

保護に入った初日、結局猫を見つけることができず。玄関の入口近くに捕獲器を置いて帰ったとのこと。翌日の2日目、少しずつ部屋の状況が徐々に分かってきました。

「部屋には猫の缶詰やふん尿の臭いが染み付いた新聞紙、コンビニの袋、カップラーメンの容器などが積み上げられ、ゴミの山になっていました。中でも、カップラーメンの容器内で大量のゴキブリが死んでいた光景は衝撃的…中央には薄い敷布団と掛け布団があり、そこで寝ていたようです。自炊の形跡はなく、食事と猫の餌は日々購入していたようでした。6畳の奥の部屋には電気が通っておらず、照明やエアコンはクモの巣で覆われていました。また、近所の人の話では雨戸や窓は10年以上開けられておらず、外の世界とのつながりが途絶えていた暮らしだったことが感じられました」

猫とともにひっそりと暮らしていた飼い主さんの様子がうかがえたという保護ボランティア。初日に玄関付近に設置した捕獲器には全く入る気配がなかったため、飼い主さんの寝ていた布団の上ならば安心できるのでは?と考え、2日目は布団の上に捕獲器を置くことに。

「再び捕獲器を布団に設置したところ、ようやく中に入ってくれたんです。猫の健康状態はというと脱水と発熱があり、ひどい猫風邪を患っていて。避妊手術をしていないようで発情もしていました。ただゴミの中で過ごしていたにもかかわらず、見た目は意外にもきれいに感じられましたが、帰りの車内には部屋と同じゴミ屋敷の臭いが充満。本来、猫はとてもきれい好きな生き物ですから、そんな環境の中で過ごしていたことを思うと、どれほど辛かっただろうかと思わず胸が締めつけられるような思いでした」

3日目に捕獲器に入り猫を保護 ゴミの山からは猫2匹の遺骨が!?

保護した猫は3歳くらいの女の子。飼い主さんが付けた名前は分からず、コア子と呼んでいるそうです。

「今回のように一人暮らしの飼い主さんが緊急に入院してしまい、猫が置き去りになってしまうケース。ペットと暮らしていると、万が一の時にどうするかを考えておくことが大切だと思います。いざという時に世話をお願いできる人を決めておくと、安心につながりますし。

また、その子の名前や食事の習慣、動物病院の連絡先などの情報を整理し、すぐに確認できるようにしておくと、周囲が対応しやすくなります。例えば、玄関に『ペットがいます』と知らせる表示をつけたり、財布やスマホケースに緊急カードを入れておくのも、役立つ工夫のひとつです。さらに、ペットを譲渡する側も、もしもの時にどうするかをしっかり確認し、ペットの未来を考えた準備をしておくと安心だと思います」

後日、飼い主さんが「3匹の猫がいたが、2匹は死んでしまい、現在は1匹を飼っている」と親戚に伝えていたことが判明。片付けを進める中で、ゴミの山の中から2匹の猫の遺骨が見つかったとのことです。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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このニュースに関するつぶやき

  • 近所に迷惑をかけ、やるべきこともやらず、猫を虐待しながらも、自分は病院に行ける神経が解らない
    • イイネ!9
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