6日、兵庫県丹波市の用水路に1歳の子どもが転落し、亡くなりました。後を絶たない子どもの用水路の転落事故。どう守ればいいのでしょうか。
【写真を見る】水難学会が教える、用水路対策「転落防止のネットや柵」
網戸には破れ目が…用水路に転落か？1歳男児が死亡「子どもが家からいなくなった」という通報から30分後、子どもが発見されたのは用水路の中でした。
通報があったのは、5月6日午後11時過ぎ。兵庫県丹波市の用水路で中野隆凱（りゅうがい）ちゃん（1歳9か月）が浮いている状態で見つかり、その後、死亡が確認されました。
身長約80cmの隆凱ちゃんに対し、水路の水かさは40〜60cmあったとみられています。
当時、母親は自宅で友人との食事を終え、リビングで片付けをしていたところ、「目を離した間に姿が見えなくなった」と話しているということです。
玄関には鍵がかかっていましたが、リビングの網戸には隆凱ちゃんが通れるほどの破れ目があったといいます。
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自宅から用水路までは約50m。現場近くの防犯カメラには、隆凱ちゃんが1人で歩く姿が映っていました。
記者
「（隆凱ちゃんが見つかった水路そばの）歩道は小学生の通学路となっていますが、柵は1か所しかなく、容易に入ることができます」
近隣住民
「この辺りは暗いので、街灯が少ないので、小さい子なら夜だったので分からなかったのかなと思います」
子どもが用水路に転落する事故は後を絶ちません。
水難学会の斎藤理事によると、小学生までの子供が用水路に転落し、死亡した事故は2012年からの10年間で17件発生しています。
水難学会 斎藤秀俊理事
「2歳3歳の子どもが用水路に落ちたら、自力で上がることはできない。用水路事故の大きな特徴だと思う」
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斎藤理事は対策として、転落防止のネットや柵の設置を呼びかけています。
水難学会 斎藤秀俊理事
「最後の最後、セーフティネットが自宅の近くの用水路のネットになってくる。ソフト（見守り）とハード（環境面）対策の両輪が重要になってくる」
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