インタビューに答える明治安田生命保険の永島英器社長=7日、東京都千代田区 明治安田生命保険の永島英器社長は8日までに時事通信のインタビューに応じた。永島氏は、資産形成にも役立つ保険「貯蓄性商品」について、「金利上昇の局面で需要が高まっている」と指摘。今年度は同商品の新規契約で得られる年換算保険料収入を前年度比3割増とする方針を示した。
「金利のある世界」の到来で、生保業界では契約者に約束する利回り「予定利率」の引き上げが相次ぐ。同社では、2024年度下半期の円建て一時払い保険の販売件数が前年同期比89%増と急拡大。今年4月には円建て一時払い養老保険の販売を13年ぶりに再開した。永島氏は「商品のラインアップがそろってきた」として、需要の取り込みを進める考えだ。
企業向けの団体年金でもシェア拡大を狙う。永島氏は、顧客が商品選択する際の判断材料となる配当予測について、「(精度で)他社に先行している」と強調。既に契約の内諾を一定数得ているといい、「25年度の収益に相当な押し上げ効果になる」と自信を示した。

インタビューに答える明治安田生命保険の永島英器社長=7日、東京都千代田区