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27日午前9時半ごろ、東京都江戸川区東葛西5の新築住宅の工事現場で、「爆発音がして、自宅の窓ガラスが割れた」と110番があった。重機1台が燃え、作業員や住民ら20〜70代の男女10人が軽傷を負い、周辺の建物38棟で窓ガラスなどが壊れた。
重機で土台のくい打ち作業中に、地中約60センチに埋まっていたガスボンベが破損して、漏れたガスに引火したとみられる。警視庁葛西署が詳しい原因を調べている。
けがをしたのは男性作業員4人と、通行人や住民の6人。喉や耳の痛みを訴えるなどし、5人が病院に搬送された。火は約4時間後に鎮火した。
ガスボンベが埋まっていた理由は分かっていない。捜査関係者によると、金属の溶接に使われる可燃性の「アセチレンガス」のボンベだったとみられる。
現場は東京メトロ東西線葛西駅の北東約300メートルの住宅街。半径100メートルの範囲にあるコンビニエンスストアやアパートなどの建物38棟で窓ガラスが割れたり、外壁が破損したりする被害があった。
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近くのアパートに住む30代の女性会社員は「急に後ろからドンと押されるような爆発音がして、部屋の窓が割れた。上から何か落ちてきたのかと思うくらいの衝撃だった。外に出ると、重機から煙が出ていて、作業員の男の人が叫んでいた」と驚いた様子だった。
近所に店を構える自営業の男性(68)は「目の前で打ち上げ花火が落ちたような、爆発音と風圧がすごかった。店のガラスが割れ、修理代は20万円ぐらいになりそう。費用負担がどうなるのか心配だ」と話した。【菅健吾、朝比奈由佳、松本ゆう雅】
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