5月16日、東京・新宿のショッピング街を行き交う人々(EPA時事) 百貨店大手3社が2日公表した5月の既存店売上高(速報)は、いずれも前年同月を下回った。全社がマイナスとなるのは3カ月連続で、高島屋が6.2%、三越伊勢丹ホールディングス(HD)が3.4%、大丸松坂屋百貨店が2.1%の減少。訪日客の購買額を示す免税売上高が大きく落ち込んだことが響いた。
国内客の購買は食料品が好調だったが、婦人服や紳士服が伸び悩み小幅のプラスにとどまった。
免税売上高は高島屋が41.7%、大丸松坂屋は40.1%、三越伊勢丹HDは33.0%それぞれ減少した。各社とも、海外ブランドのバッグや時計といった高額品の販売が不調だったことを理由に挙げている。関係者からは「大きなシェアを占めていた韓国や中国客による売り上げが減った」との声も聞かれた。