星型に切った冷えピタを水に漬けたら……　思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」　投稿者に話を聞いた

　SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2024年8月にYouTubeで話題になった「星型に切った冷えピタを水に浸けてみたら……」について、投稿者の「しらすミカン」（@shirasu-mikan）さんにお話を聞きました（関連記事）。

【画像】完成した“物体”

冷えピタ実験でヒトデを作る検証

　話題になったのは、YouTubeチャンネル「しらすミカン」（@shirasu-mikan）さんが投稿した“実験動画”です。吸水性の高いゲル素材でできている「冷えピタ」（冷却シート）を使って、予想外すぎる検証をしています。

　しらすミカンさんは、冷えピタのゲル素材にたっぷり水分を含ませれば、狙った形に膨らますことができるのではないかと考えたもよう。星形に切った冷えピタを水に浸して、“ヒトデ”を作ってみることにします。

　ペットボトルに入れた水をピンク色に着色し、そこに冷えピタを浸けて1日待機。うまくいけば、“ピンクのヒトデ”が出来上がる目算です。

まさかの実験結果

　1日経って取り出してみると……冷えピタはクラゲのようなプルプルした丸い物体に！　たっぷり水を吸って膨らんだ結果、全く原型を留めていません。思っていたより吸水性が高かったようで、想定外の結果になってしまいました。

　その後、ぐちゃぐちゃになったゲルを凍らせてみたりそれを割ってみたりと、リカバリーのために試行錯誤しますが……。最終的には、粉々に粉砕された“謎の物体”が出来上がったところで動画は終了。最後までヒトデの姿が現れることはありませんでした。

全てがままならない動画に爆笑の声

　この動画は1000万回以上再生され、コメント欄では思わず笑ってしまう人が続出。「全部グダグダで笑いましたwww」「最初から最後までわけわからなくて好き」「予想外で笑った」「調子悪い時の夢みたいな展開」といった反響が多数寄せられました。

　しらすミカンさんは、このほかにも斜め上の検証動画を多数公開中。ねとらぼ編集部では、“冷えピタヒトデ”に挑戦するきっかけや、実験の魅力について話を聞きました。

動画提供：YouTubeチャンネル「しらすミカン」（@shirasu-mikan）さん

みんなが「やったことがないこと」に挑戦する2人

　YouTubeチャンネル「しらすミカン」は、しらすさんとミカンさんの2人組です。企画内容は2人で考え、ミカンさんが動画の7割ほどを撮影し、編集は全てしらすさんが行っているとのこと。2人の“実験”についての考えを聞きました。

――　今回の実験をしようと思った動機を教えてください

しらすミカンさん： 冷えピタを水に浸けると膨らむことを知ったので、「星型に切った冷えピタを水に浸けたらヒトデになるんじゃないか？」という好奇心から検証しました。

――　今回の実験結果に対する感想をお聞かせください

ミカンさん： ヒトデにならなかったので、これはまずいと思い、潰したり凍らせたりと試行錯誤を繰り返しました。お蔵入り覚悟でいったん動画をしらすに送りつけました。

しらすさん： ヒトデになる動画が送られてくるはずが、わけのわからない動画がきたので、すぐには編集せずにいったん寝かせました。まさかこれほどバズるとは思わなかったです。

――　実験に対してはさまざまな反響が寄せられました。そうした声に対する受け止めをお聞かせください

しらすミカンさん： 「これが受け入れてもらえるんや！」と、うれしいというか驚きました。グダグダ感や、テンポよく全てが思い通りにならない結果が、ある意味気持ちよく見てもらえたのかな？　と感じています。

――　しらすミカンさんが思う「実験」の魅力とは何でしょうか

しらすミカンさん： やってみた結果、自分たちや視聴者の想像を裏切った時が面白いです。思っていた結果にならないことは、失敗ではなく僕らの中では成功、面白さになります。

　正直、「実験」と思ってやっていなくて、「これどうなると思う？」「しょーもな。とりあえずやってみよ」の繰り返しです。みんなが1度は考えたことあるけど、「どうでもよくて（しょーもなくて）やったことがないこと」に真剣に取り組む面白さを見てもらえればと思います。

動画提供：YouTubeチャンネル「しらすミカン」（@shirasu-mikan）さん