写真月に1兆ドル(約145兆円)相当の貴金属が眠っている可能性があるという。
月面の地形に関する分析をもとに、白金族金属(プラチナ、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、オスミウム)を豊富に含んだクレーターの数の見積もりが行われた。
金属小惑星によって作られたとされるクレーターの割合、白金族金属(PGM)を豊富に含んだその小惑星の数、そして重要な残骸を残すに十分小さい速度で月に墜落したであろう数をモデル化した同研究では、直径1kmを超える月面のクレーター約130万個のうち6500個近くが、商業的な量のPGMを含有する小惑星によって作られたと判明。月面に最大3000万キログラムの白金族金属(PGM)がある可能性が示唆された。
この研究を指導したカナダ・バンクーバー在住のジャヤンス・ヴィヤサナケール氏はこう話す。
「宇宙の時間スケールでは、恒星の誕生と死が何世代にも渡り繰り返される間、それらは他の元素と混合され惑星形成円盤となり、その後、惑星や小惑星の中に存在することとなります」
「金属小惑星はかなりの割合で鉄を含んでおり、PGM(白金族金属)が鉄と結合しているのです。これらの小惑星が月のような天体に衝突した際に、衝突速度によってはその一部が残される可能性があります」
月には宇宙石を破壊する大気や、その破片を埋めてしまう地殻変動プレートも存在しないため、地表に衝突したものは理論的にそのまま残っているとされる。
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