お迎えしたときは500円玉サイズだったスッポンが初めて冬眠に挑戦した結果が、YouTubeに投稿されました。動画は、記事執筆時点で17万回以上再生されています。
動画を投稿したのは、生き物系YouTuberの森こんにゃく(@morikonnyaku)さん。以前には、友人の畑で取った土を水槽に入れて1カ月“飼育”する様子を紹介しました。今回は500円玉サイズから飼育を始めたスッポンを冬眠させ、5カ月後に起こしてみた様子を見せてくれるようで……?
森こんにゃくさん宅では2023年から、スッポンの「ポッすん」が暮らしています。お迎えしたときは500円玉サイズだったポッすんを飼育し始めてから1年半が経過した2024年11月。ポッすんは気温が一気に下がったことから全然動かなくなり、エサも食べなくなったのだといいます。
カメを含む爬虫(はちゅう)類の仲間は、外部の気温の変化に合わせて体温が変化する変温動物です。多くのカメは寒い時期になると冬眠をし、暖かくなるまでの間を飲まず食わずでやり過ごします。
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しかし冬眠にはさまざまなリスクがあるため、ペットとしてカメを飼育する場合はヒーターなどで保温し、冬眠させないようにしている人も少なくありません。
森こんにゃくさんもポッすんについて、冬をどうやって過ごさせるか悩んだそうです。しかし、体がだいぶ大きくなり体力もついたことから初めての冬眠に挑戦することにしました。
赤玉土と森で取ってきた柿の落ち葉をプランターに入れ、水で満たしたら準備完了。準備したばかりのプランターにポッすんを引っ越しさせ、ミシシッピアカミミガメの「マーシー」も同時に冬眠させることにします。2匹がゆっくり冬眠できるよう、プランターには網でフタをしておきました。
2匹のカメを冬眠させてから月日は流れ、季節は春を迎えました。暖かくなってきたためそろそろ2匹を起こすことにしましたが、無事に冬を越せたのでしょうか……?
冬眠は生き物にとって命がけの行為であり、冬眠中に命を落としてしまうことも少なくありません。「生きてるか?」と声をかけつつ、まずはミシシッピアカミミガメのマーシーを起こしてみると……うれしいことに、無事に生きていることが確認できました。
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続いてスッポンのぽっすんがいるプランターのフタを開けてみると、なんだか様子がおかしいようです。慌ててフタを外してみると……冬眠中に一体何があったのでしょうか。ぽっすんの体はすっかり成長し、冬眠前よりはるかに大きくなっていたのでした。
2匹とも無事に冬を越せたことが確認できたため、これから2匹が暮らしていく水槽を用意することにします。コイを飼っていた人からもらったという大きな容器を洗い、水替えをしやすいように底に穴を開け、栓を付けたら準備完了です。
なお、スッポンは水温が23度以上にならないとエサを食べないため、まだエサは与えなくていいそうですよ。
水槽の準備が完了した後は、カメたちが隠れる場所と甲羅干しをする島を作っていきます。人工芝と発泡スチロールを使い、息子さんと一緒にカメの気持ちになりながら隠れ家兼、甲羅干しする場所となる浮き島を完成させました。
しかし、翌日隠しカメラで観察していたところ、カメたちは引っ越ししたばかりで警戒心が強くなっているのか、設置した浮き島に登ろうともしなかったそうです。カメたちの様子を見つつ、改善しながら飼育を続けていきたいと語る森こんにゃくさんなのでした。
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なお、森こんにゃくさんが住む地域にはネコやアライグマが出没するため、水槽は金網でしっかりフタができるようにしたそうですよ。
この動画のコメント欄には「冬眠大成功でしたね」「元気そうですね」「思ってた以上に大きくて笑った」「冬眠中でかくなるのかわいい」「めちゃくちゃ参考になりました!」「いいお父さんですね」といった声が寄せられています。
森こんにゃくさんは、YouTubeチャンネル「森こんにゃく」のほかにX(@morikonnyaku)やInstagram(@morikonnyaku)でもさまざまな生き物の様子を発信中です。
動画提供:YouTubeチャンネル「森こんにゃく」
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