コインを使って『ハリー・ポッター』シリーズに登場する“印象的なアイテム”をリアルに再現した動画がYouTubeに投稿され話題に。細部までこだわり抜かれた美しい造形に注目が集まり、記事執筆時点でこの動画は156万回以上再生され、26万件を超える“高評価”を獲得しています。
この動画を投稿したのは、米国の人気YouTubeチャンネル「soroush jwl(@sholoush)」。DIYや、コイン・ネジ・釘といった身近な素材を使って、驚くような作品を作り出すクリエイティブな動画を数多く投稿しています。
今回注目を集めたのは『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で登場したゴールデンエッグ。ハリーがトライウィザード・トーナメント第1の試練で手に入れるメッセージが入った卵形の魔法道具です。
まず取り出したのはうずらの卵。表面にテープを貼ってしっかり固定し、硬化させた後に丁寧に剥がして外装の型を作ります。続いて登場するのは、光沢のあるコイン。これをプレス機で平たく伸ばし、加工しやすくしたうえで、型取りに活用していきます。
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次に、木材を削ってうずらの卵の形に成形し、コイン加工用の型を用意。熱して曲げやすくしたコインをその型の上に置き、ハンマーで叩いて卵型に加工していきます。形が整ったら、先ほどのテープで作った外装の型をコインにあて、ペンでガイドラインを引いて不要な部分をカット。これを3枚分用意し、それぞれハンマーで微調整したり削ったりして、なめらかに合わさるよう仕上げます。
その後、加工した3枚の縁に接着剤を塗り、マーカーで印をつけた三角形の部分をカット。そこに、ギターピックのように加工した小さなコイン片を用意し、同様に形を整えてから貼り付けます。
※コインを加工する際、日本国内で流通している貨幣(硬貨)はその目的にかかわらず、故意に損傷したり溶かしてつぶしたりすることは、貨幣損傷等取締法により禁止されています。古銭など、流通している硬貨として効力を失ったものや、加工が許可されているメダルなどを使用するようにしましょう
しっかり卵の形に組み上がったら、いよいよ開閉式へ。接着したパーツを再度熱して剥がし、三角パーツ部分にヒンジのようなパーツを装着。これにより卵がパカッと開くギミックが完成します。さらに、卵の表面には原作を再現した模様を描き、その線に沿って繊細に彫り込み。模様が浮き出るような立体的な加工が施されました。
このままだと卵が開いたままになってしまうため、内部にはねじ式の支柱を取り付け、その先にフクロウの顔と羽をあしらったストッパーを装着。このストッパー自体もねじ式になっており、回すことで卵の開閉ができる仕組みになっています。
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その後、うずらの卵の殻が割れないよう慎重に小さな穴を開けて中身だけを取り出す工程へ。空になった殻の中には、レジンに硬化剤と蓄光素材を混ぜたものを流し込み、しっかりと固めていきます。
固まった蓄光レジンを支柱に差し込んで、コインで作ったゴールデン・エッグの内部にセット。最後にストッパーを回して中をのぞくと……暗闇の中で幻想的に光る“ゴールデン・エッグ”が完成しました。
この動画には、「これ売るべきだよ」「本当にすばらしい」「最初から最後まで魅了された」「信じられないほど才能がある」といった称賛の声が多数寄せられました。
さらに、「マグルが魔法を使っている」「魔法省があなたを捕まえに来ます」「ハリーもきっと誇りに思うでしょう」といった、原作を知る人ならではのコメントも多く見られ、まるで“魔法”のような作品に驚きと感動が広がっています。
YouTubeチャンネル「soroush jwl(@sholoush)」では、この動画のほかにも身近な素材を使って驚きのアイテムを生み出すDIY動画を多数投稿しています。気になった人は、ぜひチェックしてみてください。
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画像はYouTubeチャンネル「soroush jwl(@sholoush)」より引用
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