日本大学、重量挙部前監督の逮捕を受けてコメント発表 日本大学は11日、公式サイトで重量挙部の前監督の逮捕を受けて、コメントを発表した。
【写真】アメフト部問題で深く頭を下げた林真理子理事長 同大学は昨年7月、同部の奨学金をめぐる不祥事について公式ホームページで公表していたが、今回「責任追及の一環として刑事告発していた重量挙部前監督が、本日、詐欺の容疑で逮捕されたとの報に接しました」と報告。「このような不正行為により、本学の社会的信頼を失墜させたことは痛恨の極みであり、本学として社会に対し深くお詫び申し上げるとともに、同人に対し引き続き厳正に責任追及を行って参ります」と厳しい言葉を並べた。
また、この日の発表では、被害にあった学生・保護者への賠償についても説明「
被害確認できた部員・元部員の数は62名、被害金額は5433万1430円(今年1月以降4名、106万5000円追加)であり、返金手続中の2名を除いて対象者全員に返金を完了しています」と報告した。
そのうえで「なお、前監督に対する捜査に関しましては、本学としては、引き続き捜査機関に全面的に協力して参ります」「捜査中の案件でもあり、本学としては、捜査機関において発表する以上の事実の公表はいたしかねますことも、ご理解賜りますようお願いいたします」と結んだ。
■コメント全文
本学における調査の結果、学納金徴収に関する不正行為が判明したため、公表の上、責任追及の一環として刑事告発していた重量挙部前監督が、本日、詐欺の容疑で逮捕されたとの報に接しました。
このような不正行為により、本学の社会的信頼を失墜させたことは痛恨の極みであり、本学として社会に対し深くお詫び申し上げるとともに、同人に対し引き続き厳正に責任追及を行って参ります。
重量挙部での奨学金をめぐる不祥事に関しては、本学ホームページにて昨年7月12日に公表したのをはじめとして、調査の進展に応じて経過のご報告をして参りましたとおり、本学の責任において、被害に遭われた学生・保護者の方々への賠償を完了しました。本日までにお申し出があって被害確認できた部員・元部員の数は62名、被害金額は5433万1430円(今年1月以降4名、106万5000円追加)であり、返金手続中の2名を除いて対象者全員に返金を完了しています。被害に遭われた方々へは改めて深くお詫び申し上げます。
本学の管理監督体制の下で、本件不祥事を長年発見することができなかったことについては、重く受け止めております。同時に、この2年余りの間、多面的に本学経営の改善改革を進めてきた結果として、問題を発見して迅速に対応することができたとも認識しております。
本学競技スポーツをめぐるさまざまな不祥事に関しては、昨年4月に副学長直轄の競技スポーツセンターを設置して、問題の洗い出し及び管理監督体制の強化を図ってきているところです。また、競技スポーツ以外の分野でも、コンプライアンス及びガバナンスの体制を構築・充実させるためのさまざまな見直しを実施してきました。今後も大学としての社会的使命に適う組織運営ができるよう、日々のコンプライアンス及びガバナンスの励行に努めて参ります。
なお、前監督に対する捜査に関しましては、本学としては、引き続き捜査機関に全面的に協力して参ります。
捜査中の案件でもあり、本学としては、捜査機関において発表する以上の事実の公表はいたしかねますことも、ご理解賜りますようお願いいたします。